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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

『イナズマロック フェス』を音楽社会学者の永井純一が解説 マスとローカルの同居が魅力

2024.9.11

イナズマロックフェス

#PR #MUSIC

マスカルチャーとローカルカルチャーが同居する地方フェス

このように『イナズマ』のおもしろさは、華やかなステージと賑やかなフロアが隣接していること、一方でマスメディアの影響力を利用してアーティストや観客を集め、他方でローカルな草の根的活動を展開している点にある。

ジャンルや知名度にとらわれないブッキングは、当初一部の音楽ファンには「フェスらしくない」と映っていたかもしれないが、今日では「『イナズマ』らしさ」と表現され、一目置かれるに至っている。その一方で、フェスやフードGPをフリーペーパーやラジオなどのローカルメディアが取材し、地元を盛り上げる。

2024年の出演者

こうしたマスカルチャーとローカルカルチャーの同居に地方のリアリティを感じずにいられない。もちろん伸び代はまだまだあるが、このフェスには地域社会とフェスの関係を読み解く上で重要なヒントがある。

開催月を2023年までの10月から9月に変更したのは、地元のお祭り『大津祭』と日程をずらす意図があったそうで、西川の地域愛が感じられるエピソードだ。さらにこれまでバスの発着場として使っていたエリアをフリーエリアとして、過去最大のエリア規模で開催する2024年。チケットを買わなくても楽しめるエリアがあることは来場のハードルを大きく下げる。地域と一緒に変化、拡大を続けながら、より開かれた『イナズマ』に、足を運んでみてはいかがだろうか。

2023年、4年ぶりの通常開催3Days無事完走後

『イナズマロック フェス 2024』

会場:滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場 (滋賀県立琵琶湖博物館西隣 多目的広場)
公演日:2024年9月21日(土)、22日(日)
■[LIVE AREA]開場/開演/終演:10:30/12:00/19:00 (各日とも予定)
■[FREE AREA]開場:9:30
※雨天決行(荒天の場合は中止)

■出演アーティスト:(50音順)
[LIVE AREA / 雷神STAGE]
▼9月21日(土)
真天地開闢集団-ジグザグ / T.M.Revolution / ながのーず (長野博+井ノ原快彦) / HYDE / Fear, and Loathing in Las Vegas / ももいろクローバーZ / ロバート秋山presents 秋山歌謡祭
▼9月22日(日)
ウマ娘 プリティーダービー / 西川貴教 / NiziU / NEWS / Novelbright / FANTASTICS / 宮野真
守 and more

■お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888 (11:00~18:00 日・祝休)
■Official HP:http://inazumarock.com/
■Official X:@irf_official

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