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人に見せなくていい親密なアイテムなことに注目し、インナーウェアブランド「HEAP」をローンチ
タカノ:そんなharu.さんですけれども、2024年の4月にはクリエイティブディレクターとして、インナーウェアブランドをローンチされました。これはどんなブランドなんでしょうか?
haru.:もともとマガジンの中で、自分の体や、性とかセックスの話を取り扱っていたんですけど、それをまた再開したいと思ったんです。そのメッセージを伝える上で、下着ってすごくいいなと思って。下着は服みたいに表面にはなくて、人に見せなくてもいいじゃないですか。だから、着る人にとってすごく親密なアイテムだなと思ったんです。「自分がもしブランドを持つとしたら何だろう」と考えた時に、やっぱり下着だなと思ったので、そこから準備して作りました。
タカノ:ブランド名は「HEAP(ヒープ)」ですね。WEBサイトを拝見しているんですが、すごくおしゃれです。雑誌からインスパイアされているのがわかる気がします。
haru.:『HIGH(er)magazine』も、ブランドの立ち上げとともに5年ぶりに復刊したんですよ。ブランドのコンセプトブックとして作ったので、雑誌と連動しているブランドでもありますね。
Celeina:私の普段の感覚だと、下着は毎日身につけるものであって、当たり前のものみたいに捉えているんですけど、「HEAP」のルックを見ていると、芸術的な空気感を感じます。下着というものの捉え方が少し違った角度から見えるような感じがあって、すごく面白いです。
haru.:ありがとうございます。下着は、自分のために選ぶことができるものだと思っているんです。服だと、どう見られたいかをすごく意識しちゃうじゃないですか。でもおっしゃっていただいたみたいに、下着は毎日つけるから、毎日選び取りますよね。これが、本当に自分が欲しいものを選ぶ練習になったらいいなと思っているんです。もっと大きな決断をしなきゃいけない時とか、人生で何かを選び取らなきゃいけない時に、その背中を自分で押してあげられるようになったらいいなという気持ちで作っています。
Celeina:哲学的ですね。
タカノ:無意識のうちに、豊かに生きるためのトレーニングにもなっていくというか。