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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

古着屋「TRAVIS」のハラダユウキは、映画に合わせたファッションで世界観に没入する

2024.12.30

#FASHION

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

10月28日は、番組からの推薦で、映画と洋服をテーマにした古着屋「TRAVIS」のハラダユウキさんが登場。映画のためにファッションを選ぶ理由や、「TRAVIS」のコンセプトについて伺いました。

ファッションにも詰まった映画愛

タカノ(MC):ハラダさんは先月の「リワインド 1994」という、1994年をフィーチャーしてお届けする回ではコメントを頂いたんですが、お会いするのは今日がはじめてですね。

Celeina(MC):その時は1994年公開の『恋する惑星』からインスパイアされた「TRAVIS」のオリジナルTシャツのお話もしましたね。

タカノ:可愛かったですね。

Celeina:原田さんの今日のファッションチェックからしてもいいですか?

ハラダ:このラジオが終わったら映画館に行こうかなと思っていて。何を観ようか迷っているんですけど、候補の1つが、移動式映画館をしているロシアの親子のロードムービーなんです。それにかけて、店のオリジナルの、『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』というロードムービーのTシャツを合わせてきました。

Celeina:ロードムービー繋がりですね。

ハラダ:あとはこのあとに話すことに繋がるんですけど、チェックシャツで。

タカノ:なるほど、それは後ほどで。

Celeina:その赤い帽子は『パリ、テキサス』ですか?

ハラダ:そうです。店名の「TRAVIS」は、『パリ、テキサス』でハリー・ディーン・スタントン(Harry Dean Stanton)が演じている役名から由来しているんです。その人物が赤いキャップをかぶっているので、僕も大体はかぶっていますね。

Celeina:常にかぶってらっしゃるんですね。

タカノ:たしかに、『パリ、テキサス』って赤いキャップのイメージはありますね。

ハラダ:かぶっているのは冒頭だけなんですけどね。個人的には赤と緑の映画と捉えているんですけど、長くなりそうなのでそれはお店で喋ります(笑)。

タカノ:お店に行けば聞けるんですね。

服を選ぶ理由としての映画

Celeina:店名の由来は伺いましたけれども、お店のコンセプトである映画と洋服は、どこから発想を得たんですか?

ハラダ:「映画館に着ていく服」というコンセプトでやっているんですが、以前はファッションデザイナーズブランドで働いていたんです。ある時から、服を買う選ぶ時に何か理由が欲しいなと思い、自分の趣味が映画館でを映画を観ることなので、そこで映画に合わせた服選びをしたいなと思ったのがきっかけですね。

タカノ:1本1本の映画に合わせるんですか?

ハラダ:そうですね。新作だったら予告編を見て色のトーンに合わせたり、リバイバル上映で観たことがあったら、その作品の印象的な服に合わせたり。あとは好きな映画監督の作品だったら、その監督の私服に寄せたりもしていますね。

Celeina:徹底していますね。

タカノ:やっぱり気分は変わりますか?

ハラダ:映画を観終わった後にトイレに行って、鏡を見たりするじゃないですか。そこで映画と全く違う自分の姿が映るより、映画に寄せている自分が映ったら、登場人物と同じような気持ちで帰り道もいられるな、と感じていて。

Celeina:没入できるわけですね。

タカノ:映画の世界と現実をファッションで繋ぐような、映画の余韻を現実に拡張して楽しむみたいな感じですかね。

ハラダ:そうですね。日常も映画のように生きられたらなと思っています。

タカノ:いいな。全然そんなことは考えたことはなかったです。

Celeina:昔は映画館に行って映画を観ることって贅沢だったわけじゃないですか。そこに自分なりのリスペクトを示すという意味でも素敵な行為だなって思いますね。

ハラダ:皆さんもディズニーに行く時って、それ用のファッションにするじゃないですか。それと同じような感じですね。

サブスクも駆使して年間500本もの映画を鑑賞

タカノ:ハラダさんは1年間にどのくらい映画を見るんですか?

ハラダ:そんなに多くないと思うんですけど、一昨年は500本見てました。

タカノ:多いですよ。

ハラダ:実際に映画館で観たものは100本いかなくて、サブスクで400本くらい見たんです。去年は店の準備で忙しくてもっと減っちゃって、映画館で観たのは110本くらい。今年もまだ120本くらいしか映画館で観てないです。

Celeina:そのペースだと、3日に1回位くらいは映画館に行っているんですか?

ハラダ:全然2週間行かない日もあります。今年は夏バテしちゃったので特にそうですね。逆に1日に4本見る時もあります。

Celeina:1日映画館漬けの日もあるんですね。

タカノ:冒頭に仰っていたチェックシャツは好きな映画に関係しているんですか?

ハラダ:映画からファッションをそのまま取り入れようと思ったきっかけが、『ジョゼと虎と魚たち』っていう映画なんです。それで妻夫木くんが着ているファッションに影響されましたね。冬になるとモッズコートも着ますし。スタイリストが​​伊賀大介さんなんですけど、それからずっと追いかけていますね。

タカノ:今まではファッションに注目せずに見ていたので、もう1回見たい!

ハラダ:日本の映画だから取り入れやすかったのもあるかもしれないですね。

映画館巡りをしながら、古着の買い付けも

タカノ:「TRAVIS」の古着はハラダさんが海外で買い付けているという。

ハラダ:ベルリン、パリ、ロンドン、ヘルシンキといろんなところから古着を連れて帰ってきていますね。

Celeina:海外に行ってらっしゃると、大忙しですね。

ハラダ:去年の春にお店をオープンして1年半やっているんですけど、まだ3回しか行ったことがないです。買い付けと言うよりも、ほぼ映画館とかロケ地を巡ったりしているんですが。

タカノ:洋服以外に映画ポスターも販売されているんですね。

ハラダ:フランスで買ったりしています。A4とかB1とかの規格を無視して作ってあるので、それに合わせた額装をして販売しています。

タカノ:最高ですね。

Celeina:お洋服好きはもちろん、映画好きの方もいらっしゃるお店なんですか?

ハラダ:映画が好きで知ってくれた人がほとんどですね。なので古着屋って言っていいのかわからないですね。先輩が「ジャズ喫茶みたいだね」って表現してくれました。ジャズ喫茶はコーヒーを出していますが、うちではそれが服で。それでメインは映画、みたいなのがしっくりきました。

タカノ:わかりやすい! ぜひSNSをチェックしてみてください。

Celeina:さあ「FIST BUMP」、グータッチでつなぐ友達の輪ということでお友達を紹介してもらっているんですが、どんな方をご紹介してくださいますか?

ハラダ:豪徳寺にある、ご夫婦で営まれているお花とレコードのお店「ハッカニブンノイチ」の旦那さん、下村祐一さんです。

Celeina:店名からも映画の空気を感じますね。

ハラダ:行きつけの花屋さんが欲しいなと思って調べたら出てきて、店名がフェデリコ・フェリーニ監督の映画のタイトルだったので行ってみたんです。そこから過保護なぐらい可愛がってもらって、仲良くさせていただいています。

Celeina:明日も楽しみですね。「FIST BUMP」、本日は恵比寿にある古着屋「TRAVIS」のハラダユウキさんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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