グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
10月28日は、番組からの推薦で、映画と洋服をテーマにした古着屋「TRAVIS」のハラダユウキさんが登場。映画のためにファッションを選ぶ理由や、「TRAVIS」のコンセプトについて伺いました。
INDEX
ファッションにも詰まった映画愛
タカノ(MC):ハラダさんは先月の「リワインド 1994」という、1994年をフィーチャーしてお届けする回ではコメントを頂いたんですが、お会いするのは今日がはじめてですね。
Celeina(MC):その時は1994年公開の『恋する惑星』からインスパイアされた「TRAVIS」のオリジナルTシャツのお話もしましたね。
タカノ:可愛かったですね。
Celeina:原田さんの今日のファッションチェックからしてもいいですか?
ハラダ:このラジオが終わったら映画館に行こうかなと思っていて。何を観ようか迷っているんですけど、候補の1つが、移動式映画館をしているロシアの親子のロードムービーなんです。それにかけて、店のオリジナルの、『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』というロードムービーのTシャツを合わせてきました。
Celeina:ロードムービー繋がりですね。
ハラダ:あとはこのあとに話すことに繋がるんですけど、チェックシャツで。
タカノ:なるほど、それは後ほどで。
Celeina:その赤い帽子は『パリ、テキサス』ですか?
ハラダ:そうです。店名の「TRAVIS」は、『パリ、テキサス』でハリー・ディーン・スタントン(Harry Dean Stanton)が演じている役名から由来しているんです。その人物が赤いキャップをかぶっているので、僕も大体はかぶっていますね。
Celeina:常にかぶってらっしゃるんですね。
タカノ:たしかに、『パリ、テキサス』って赤いキャップのイメージはありますね。
ハラダ:かぶっているのは冒頭だけなんですけどね。個人的には赤と緑の映画と捉えているんですけど、長くなりそうなのでそれはお店で喋ります(笑)。
タカノ:お店に行けば聞けるんですね。
INDEX
服を選ぶ理由としての映画
Celeina:店名の由来は伺いましたけれども、お店のコンセプトである映画と洋服は、どこから発想を得たんですか?

ハラダ:「映画館に着ていく服」というコンセプトでやっているんですが、以前はファッションデザイナーズブランドで働いていたんです。ある時から、服を買う選ぶ時に何か理由が欲しいなと思い、自分の趣味が映画館でを映画を観ることなので、そこで映画に合わせた服選びをしたいなと思ったのがきっかけですね。
タカノ:1本1本の映画に合わせるんですか?
ハラダ:そうですね。新作だったら予告編を見て色のトーンに合わせたり、リバイバル上映で観たことがあったら、その作品の印象的な服に合わせたり。あとは好きな映画監督の作品だったら、その監督の私服に寄せたりもしていますね。
Celeina:徹底していますね。
タカノ:やっぱり気分は変わりますか?
ハラダ:映画を観終わった後にトイレに行って、鏡を見たりするじゃないですか。そこで映画と全く違う自分の姿が映るより、映画に寄せている自分が映ったら、登場人物と同じような気持ちで帰り道もいられるな、と感じていて。
Celeina:没入できるわけですね。
タカノ:映画の世界と現実をファッションで繋ぐような、映画の余韻を現実に拡張して楽しむみたいな感じですかね。
ハラダ:そうですね。日常も映画のように生きられたらなと思っています。
タカノ:いいな。全然そんなことは考えたことはなかったです。
Celeina:昔は映画館に行って映画を観ることって贅沢だったわけじゃないですか。そこに自分なりのリスペクトを示すという意味でも素敵な行為だなって思いますね。
ハラダ:皆さんもディズニーに行く時って、それ用のファッションにするじゃないですか。それと同じような感じですね。