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真のFIST BUMPER!? 令和を生きる20歳の古いガジェットの蒐集家・中野聖が愛する昭和の魅力

2024.3.29

#OTHER

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

12月5日は、古いガジェットの蒐集家・中野聖さんが登場。MCのタカノに「まさにFIST BUMPER!」と言わせた中野さんが愛する、昭和のガジェットの魅力や興味を持つようになったきっかけなどのお話をお伺いしました。

時代を先取り? ガジェット蒐集家・中野聖の昭和コレクション

Celeina(MC):昨日の映像作家の葛飾出身さんからの紹介で、今日お迎えしたのは古いガジェット蒐集家の中野聖さんです。よろしくお願いします。

タカノ(MC):中野さん、ご年齢は?

中野:今年20歳になりました。

Celeina:口調が20歳とは思えないです。

中野:昨日、出演されていた葛飾さんにクソガキと呼ばれていたところを、本日radikoで聴いて、思わず笑ってしまいました。

タカノ:葛飾さんは中野さんのことを「時代に取り残された」とおっしゃっていましたが、我々としては逆に3周ぐらい先取りしているんじゃないかと思っています。中野さんは古いガジェットを集めているそうですね。

中野:はい。今日はスタジオにカセットテープやウォークマンなど、色々と持ってきました。

Celeina:ソニーのウォークマンだ! これは何年製のものですか?

中野:1986年ぐらいですかね。今もそれを使って、毎日音楽を聴いています。

タカノ:このカセットテープ入れも懐かしいですね。そして、ソニーのラジカセも持ってきていただいています。

中野:はい。これも普段使いしているものです。

タカノ:今もこれを?

中野:はい。いい音でよく鳴ります。これは1980年代の頭の製品です。ソニーにZILBA’P(ジルバップ)というブランドがありまして、そのブランドの1番最後のモデルです。

タカノ:このラジカセは今も現役バリバリで動いているんですか?

中野:はい。バリバリ現役で。

Celeina:ボタンを押したら、「ガシャ」って音が鳴りますか?

中野:鳴りますね。

Celeina:鳴らしてみてもいいですか?

中野:はい。適当に、このあたりを押してもらったら

タカノ:おお、いいね! ちょっとズズッって、ノイズが入ったりもして。

中野:そうなんですよね。ガシャッという重厚感があります。

タカノ:さらに、カバンも持ってきていただいていますよね?

中野:こちらも1980年代前半のもので、当時のスケバンが使っていたという制カバンなんですよ。もともとは大きかったカバンをぺったんこにしていて、当時の女子高生がイラストを描いていますね。同じ方が持っていた、パンフレットや下敷きなどもあります。このパンフレットを見る限り、1980年代前半のものではないだろうかと思います。

Celeina:ガジェットだけじゃなくて、こういったものやアンティークみたいなものを集めることもお好きですか?

中野:そうですね。トーレンスという、今はターンテーブルを使っているメーカーが出した、100年くらい前のライターもあります。

Celeina:おもむろにポケットから出てきました。

タカノ:銀色のジッポライターの小さいものみたいですね。

中野:非常に可愛らしいライターです。

タカノ:ちなみに、こういったものはどこで集めているんですか?

中野:主に、ネットオークションですかね。あとは高校生の頃、大阪にアメリカンビンテージのお店があったので、そこでたまに制カバンなど、変わりダネのものをいただいたりしていました。

真のFIST BUMPER現る! 古いガジェットに目覚めたきっかけとは

Celeina:そもそも中野さんがこういったものを古いガジェットをお好きになったルーツっていうのは?

中野:10年前ぐらいですかね、僕が小学校1年生ぐらいの頃が、テレビ放送がアナログからデジタルへ切り替わるタイミングだったんです。そこで、両親が新しく液晶テレビを買った時に、もともと使っていたブラウン管のテレビが余ったので、ブラウン管のテレビが自分の部屋にきて、それでずっと映画を観ていました。

タカノ:それから、こういうレトロなものの魅力にハマったんですか?

中野:そうですね。カセットテープなんかもまさにそうでした。

Celeina:でも、小学生の頃にブラウン管のテレビで映画を観て、「カッコいい、これが粋だ」ってなりませんよ。感性が研ぎ澄まされていますね。

タカノ:中野さんは何のお仕事をされているんですか?

中野:僕は今フリーターです。

タカノ:こういうお店をやっている雰囲気がありますよね。

中野:高校生時代からたまにラジカセを売っていますね。今年(2023年)の6月に大阪で『ラジカセ展』というのをやらせていただいたりとかもしています。

タカノ:ちょっと、Celeinaさん。これぞ、まさにFIST BUMPERですよ!

Celeina:真のFIST BUMPER! 出会っちゃいましたね(笑)。

タカノ:中野さんみたいな方、すごくウェルカムです!

中野:本当ですか、嬉しいな。葛飾さんの家には「暇だったらいいよ」みたいな感じで、なかなか呼んでもらえないですからね。

タカノ:ちなみに、葛飾出身さんとはどういう繋がりでお知り合いに?

中野:葛飾さんがサポートでベースを弾いている「たけとんぼ」をInstagramで知りまして、今年ライブに行ったんです。そこで知り合って、仲良くさせていただいているという感じです。

タカノ:中野さんは、音楽も色々聴かれるそうですね。

中野:ぼちぼちですが、古い音楽が好きです。

タカノ:ここで中野さんの選曲をお送りしましょう。中野さんにこの時間に、ラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでいただきました。選曲理由から教えてください。

中野:SABABA 5 & YURIKAという、イスラエルのファンクバンドの曲です。エジプトあたりを転々とされていたダンサーの方がボーカルで、SABABA 5というバンドとのコラボユニットなんですが、シングルが1枚しかないんです。それの“愛の交差点(Crossroad of Love)”という曲です。

小学生時代は『月光仮面」が愛読書。昭和を題材にしたオススメの漫画とは?

Celeina:この楽曲、めちゃくちゃレトロな感じがありますが、最近の楽曲なんですよね?

中野:そうですね。2018年の曲です。

Celeina:どこで出会ったんですか?

中野:「ろくようび」というバンドでドラムをしている、友人の椿三期が、僕が大阪に行った時に車内でこの曲をかけて、なんて素晴らしい曲なんだとハマってしまいました。ビビッときましたね。

Celeina:そして毎週火曜日は、アニメ、コミックス、ゲームの「ACG」について深堀りする、「ACG Tuesday」ですが、なんと中野さんも漫画がお好きという情報をキャッチしております。どんな漫画がお好きですか?

中野:漫画はそこまで詳しくないですが、小学生の時は『月光仮面」の復刻版をよく読んでいました。

タカノ:ちょっと待って(笑)。もう1回聞きますよ、今おいくつですか?

中野:今年20歳になりました。

Celeina:2003年のお生まれということで(笑)。

タカノ:中野さんは、古いガジェットが出てくる漫画も読まれますか?

中野:はい。まさにカセットテープの名前を使っている『ハイポジ』というタイトルの漫画を読みました。46歳のおじさんが転んで頭をぶつけて、40年前の自分の体に記憶だけタイムスリップして、青春をやり直すという内容です。ソニーのウォークマンが出てきたり、「VMWが六本木のカローラだったよね」みたいな会話がある漫画です。

タカノ:中野さんは、古いガジェットを見て楽しむ視点で読まれているのですね。

中野:それが多いですね。あとは気まぐれオレンジロード風の挿し絵が入っているのを見て、「あ、面白いな」と思ったりします。

タカノ:当時を知っている人の喋り方じゃないですか。

中野:いえ、僕は何にも知らないですよ。(笑)

当時の情報をインプットするのに、ハイカラなYouTubeは役に立つ

Celeina:中野さんは、実際にはその時代を生きていないじゃないですか。当時の情報をインプットするために、何かしていることはありますか?

中野:やっぱり当時の漫画や雑誌を読むことはもちろんしています。他にも、これはかなりハイカラですが、僕の世代的にYouTubeが大きかったです。

Celeina:YouTubeのことをハイカラって(笑)。

中野:かなりハイカラです。やはり先人たちがYouTubeに色んな貴重なものを上げているので、それを観ています。

タカノ:口調が昭和なのよ(笑)。中野さんこそ、YouTubeをされたらいいんじゃないですか?

中野:今はやっていないので、これを機にやってみるのもいいですね。楽しそうです。

タカノ:動画でご自身が持っているグッズを紹介していくのも面白いですね。

Celeina:GRAND MARQUEE一同楽しみにしております。

中野:ありがとうございます。

Celeina:さて、「FIST BUMP」はグータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達をご紹介していただいているのですが、どんな方をご紹介いただけますか?

中野:リサさんという方なんですけども、一言で表すならレトロポップなガール。最近まで1960年代のような感じのバンドでドラムを叩いていた方で、僕以上にすごくポップ! 鮮やか! みたいな感じの人なんですよ。

タカノ:ハイカラ?

中野:そうですね。僕みたいな暗い感じではなくて、赤、青、緑みたいな。信号機じゃないですけど(笑)。僕よりも細野晴臣さんに詳しかったりする方です。

タカノ:明日はレトロポップなガール、リサさんに繋ぎます。

Celeina:「FIST BUMP」今日は中野聖さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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