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カウンターは安心して人とコミュニケーションを取れるツール
タカノ:元々は大分ご出身ということで、地元でバーをやられていたんですね。
小野:10年近く大分でバーテンダーの修行をしていて、30歳ぐらいの時に横浜に出てきたのがスタートという感じだったんです。
Celeina:上京したきっかけは何だったんですか?
小野:たまたま大分出身で、横浜でいわゆるお姉さんたちのいるクラブをやっているママさんが誘ってくれて、「出て来るんだったらバーを作ろうかな」と言うので呼んでもらいました。
Celeina:すごいご縁ですね。
小野:誘われるまで知り合いではなかったんですけど、たまたま出会って、やってみないかという話をもらって出てきました。
タカノ:バーテンダーの方って、色んなスキルが必要だと思うんですよ。もちろんお酒を作ることもそうだし、コミュニケーションスキルとかもそうだと思うんですけれども、どういう修行をされてきたんですか?
小野:意外とバーテンダーって人見知りの人が多いと思います。
タカノ:そうなんですか?
小野:そう思います。少なくとも僕はそうですね。バーは止まり木みたいな感じで、お客さんにとっては一安心できる場所だし、バーテンダーにとってはカウンターがあることで安心して人とコミュニケーションを取れる場所だという印象を僕は持っていますね。
タカノ:バーという空間で、バーテンダーとお客さんという、ある種ちょっとした役割みたいなものも決まっていますもんね。
小野:僕は、カウンターがないとなかなか人と喋れないというところはあります。
タカノ:面白いですね、そういうお話も。
Celeina:さすらってらっしゃったということですけれども、ご自身で「さすらいバーテンダー」という風に名付けたんですか?
小野:自分で「さすらいバーテンダー」と言い始めたんですが、実は僕よりもさすらっている先輩バーテンダーがいて、その方と会ってからは敵わないなと思って、その名前を下ろしました。
Celeina:それは先輩がもっと動いてらっしゃったってことですか?
小野:その先輩は本当に、どこの現場に行ってもいらっしゃったんです。フジロックでも一緒のチームでやっていたんですが、その人のほうがさすらっているので、勝てないなと思いました。