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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

さすらいバーテンダー・小野哲嗣は人と料理に合わせたカクテルを探る

2023.12.14

#OTHER

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

10月10日は、さすらいバーテンダーの小野哲嗣さんが登場。バーテンダーになったきっかけや、「さすらいバーテンダー」という肩書きについて、お店でカクテルを出す時のコミュニケーション方法についてのお話を中心に伺いました。

バーテンダーを目指したきっかけはトム・クルーズ

Celeina(MC):まずはプロフィールのご紹介をさせていただきます。小野哲嗣さんは大分県出身のさすらいバーテンダー。地元大分でバーテンダーを始め、その後横浜や都内のバーに立ち、現在は銀座にある中華料理店「南風楼」のバーテンダーとして活動されています。それと並行して酒類メーカーやインポーターのイベントなどで、イベントバーテンダーとして全国をさすらってらっしゃいます。

タカノ(MC):イベントでバーテンダーをやられているから、さすらいバーテンダー。

小野:そうですね。正確にはさすらっていたと言うのが正しいかなと思うんですけど。

タカノ:でもたまにまだ、さすらう時もあるということですよね。

小野:そうですね。

Celeina:だって今年も苗場でさすらっていましたよね。

タカノ:そうなんですよ。我々、『フジロック』の会場で隣だったんですよね。ご挨拶させていただいて。ジョニーハイボール美味かったです。

小野:ありがとうございます。

タカノ:今日は小野さんのいつもの格好で来ていただいたんですけれども、シルクハットがよくお似合いです。

小野:セルフブランディングじゃないんですけど、なかなか帽子をかぶっているバーテンダーっていないから目立つかな、というところで。

タカノ:でも本当にフジロックの会場でもその格好でやられていましたよね。

小野:毎年シルクハットをかぶってフジロックでやっているんですけど、そしたら他のバーテンダーたちもみんな帽子をかぶるようになったんです。

タカノ:ちょっとカルチャーを作っているじゃないですか。

Celeina:ベストも素敵ですけれども、名札がついていますね。「TETSU-G」って。

小野:そういうバーテンダーネームみたいな感じでやらせてもらっています。

Celeina:じゃあ小野さんではなく「TETSU-G」さん。

タカノ:色々伺っていきたいんですけど、そもそもバーテンダーを目指したきっかけは何だったんでしょう?

小野:中学生ぐらいの時にトム・クルーズにはまって、いろんな映画を見漁ったんですよね。その中で、トム・クルーズがバーテンダーをやる『カクテル』という映画にドはまりしたんです。トム・クルーズは色んな映画に出ていますけど、バーテンダーは自分でも一番なれる可能性がある仕事だったという。パイロットも無理だろうし、とか。

タカノ:スパイとかも、なかなかなれる職業じゃないですからね。

小野:そうそう。バーテンダーが一番身近だったっていうところですね。

タカノ:かっこいいですもんね、カクテルを作る時にシェイカーを背中から投げたりとか。

小野:回したり、ボトルを投げたりっていう。あれがかっこよくて。

カウンターは安心して人とコミュニケーションを取れるツール

タカノ:元々は大分ご出身ということで、地元でバーをやられていたんですね。

小野:10年近く大分でバーテンダーの修行をしていて、30歳ぐらいの時に横浜に出てきたのがスタートという感じだったんです。

Celeina:上京したきっかけは何だったんですか?

小野:たまたま大分出身で横浜でいわゆるお姉さんたちのいるクラブをやっているママさんが誘ってくれて、「出て来るんだったらバーを作ろうかな」と言うので呼んでもらいました。

Celeina:すごいご縁ですね。

小野:誘われるまで知り合いではなかったんですけど、たまたま出会って、やってみないかという話をもらって出てきました。

タカノ:バーテンダーの方って、色んなスキルが必要だと思うんですよ。もちろんお酒を作ることもそうだし、コミュニケーションスキルとかもそうだと思うんですけれども、どういう修行をされてきたんですか?

小野:意外とバーテンダーって人見知りの人が多いと思います。

タカノ:そうなんですか?

小野:そう思います。少なくとも僕はそうですね。バーは止まり木みたいな感じで、お客さんにとっては一安心できる場所だし、バーテンダーにとってはカウンターがあることで安心して人とコミュニケーションを取れる場所だという印象を僕は持っていますね。

タカノ:バーという空間で、バーテンダーとお客さんという、ある種ちょっとした役割みたいなものも決まっていますもんね。

小野:僕は、カウンターがないとなかなか人と喋れないというところはあります。

タカノ:面白いですね、そういうお話も。

Celeina:さすらってらっしゃったということですけれども、ご自身で「さすらいバーテンダー」という風に名付けたんですか?

小野:自分で「さすらいバーテンダー」と言い始めたんですが、実は僕よりもさすらっている先輩バーテンダーがいて、その方と会ってからは敵わないなと思って、その名前を下ろしました。

Celeina:それは先輩がもっと動いてらっしゃったってことですか?

小野:その先輩は本当に、どこの現場に行ってもいらっしゃったんです。フジロックでも一緒のチームでやっていたんですが、その人のほうがさすらっているので、勝てないなと思いました。

中華料理に合わせてカクテルをアレンジ

タカノ:今は基本的に「南風楼」にいるんですね。

小野:そうです。銀座の中華料理屋さんなんですけど、そこのオープンキッチンにカウンターがあるので、そこでバーテンダーをやりながら、お客さんにカクテルだったり、ワインだったりというのを提供してますね。

Celeina:そこでどんな接客をされているんですか?

小野:カウンターに来た方たちに、召し上がってもらっている料理に合わせて「こんなカクテルはどうですか?」と提案したり、「こんなものが飲みたいです」という要望に応えていくというのをやっていますね。

タカノ:会話の流れとかで、このカクテルがいいんじゃないか、というのを考えたりするんですか?

小野:そうですね。初めてのお客さんだと好みもわからないので、普段どんなものを飲んでいるのか、というのを聞きながら、こんなカクテルにしようかな、という提案をしたりします。あとはお店が担っている料理、中華なので例えばエビチリとかだったら、エビチリのここにスポットを当てて合わせるとしたらこんなカクテルがありますよ、と紹介するような形でやったりはしますね。

タカノ:味の化学反応とかもありますもんね。

小野:ペアリングじゃないですけど。

タカノ:ちなみに今日、我々におすすめするとしたらどんな。

Celeina:今、何も食べてないですけど(笑)。ラジオナビゲーターとしておすすめなカクテルとかありますか?

タカノ:会話が弾むというか、テンションも上がってみたいな。

小野:ジョニーウォーカーハイボールですかね。

タカノ:100点回答じゃないですか。でも僕なんかはお酒が強くないんですよ。そういう人とかにはどうされているんですか?

小野:例えば同じハイボールでも、バランスを変えたりとか、ほんの少し甘みを足したり、酸味を足したりっていう形で飲みやすくすることはすごく簡単にできるんです。なので、普段は弱めのハイボールを飲んでいる方であれば、そこにちょっとレモンを足したりして飲みやすくしたりします。あとは香りをつけるという形で、少しカクテルを変えてハイボールを出すっていうようなことはよくやりますね。

タカノ:「南風楼」に行くしかないよ。これを聴いているみなさんも、ぜひ。ということでまだまだお話しを伺っていきたいんですけど、1曲挟みましょうかね。小野哲嗣さんに、この時間にラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらったんですが、どんな曲でしょうか。

小野:ボビー・マクファーリンの”Don’t Worry Be Happy”ですね。映画『カクテル』の中でも流れていたんですが、夕方にちょうどいいかなっていう印象で選ばせてもらいました。

タカノ:ありがとうございます。じゃあ聴いてみましょう。

https://youtu.be/d-diB65scQU?feature=shared

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