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もつ煮込みが深い。「煮込ミスト」橋本きょうへいが衝撃を受けた東京の名店とは

2023.11.30

#OTHER

煮込みを食べることで土着の食文化を知る

Celeina:早速盛り上がってますけど、もつ煮込みって明治時代の頃に東京で誕生した大衆酒場の一品料理なんですね。

橋本:日本各地で煮込みは誕生してるとは思うんですけれども、もつ煮込みのメッカなのは間違いなく東京です。

Celeina:そうだったんですね。いつ頃から愛好家になられたんですか。

橋本:15年前ぐらいに月島の岸田屋さんというお店で煮込みを食べた時に、かなり衝撃を受けたんです。お店によって、牛を使ったり豚を使ったり、味噌ベース、醤油ベース、塩ベースと煮込みにも色々あるんですけど、こんなに違うのかと。岸田屋さんはすごくドロドロで牛の胃袋系とか軟骨系が入っているんですけど、こんなに煮込みって美味しいんだ、深いんだ、というところでハマっていった感じです。

タカノ:美味しそう。もう食べたくなってきちゃった。

Celeina:東京近辺の煮込みの傾向と、関西での煮込みの傾向は違うんですか?

橋本:全然違いますね。関西はあまりもつ煮込みというのはなくて、牛すじを使った「どて焼き」と言われるのが煮込みですね。でも中京エリアに行くと、豚の大腸や胃袋を使った煮込みを「どて」と言うんです。東京は牛もあるんですけど、主に豚の煮込みが多いです。

Celeina:つまり煮込みを食べるだけで、ローカルなバックボーンみたいなのが見えてくるみたいな。

橋本:そうなんです。土着の食文化みたいなものが一緒に煮込まれているのが煮込みだと思っていて、それが大衆酒場のようなお店には置いてある。新しいお店にはあまりないんですけど、古くからのお店に行くとこういう食文化があるんだな、というのが分かるんですよね。

タカノ:煮込みってこんなに深かったんですね。

橋本:その土地のお酒と合わせるのも好きですね。

タカノ:きっと味もそれぞれ違うし、合うお酒も違ってきますもんね。

Celeina:橋本さんはこれまで何杯ぐらい煮込みを食べられてますか?

橋本:全然数えてないですけど4000ぐらいですかね。

Celeina:4000?! 10年間毎日食べられたみたいな感じですか。

橋本:そうですね、1日2杯とか食べていた時期もありますけれども。

タカノ:いやまさに、煮込ミストですよ。煮込みについてこんなに語れるんですもん。そして、今年の7月に大衆酒場に特化した情報サイト「絶景酒場」を公開されたということですが、これはどんなサイトなんでしょうか?

橋本:マップと今日のニュースみたいなもので構成されているんですが、マップ上にピンが刺さっていて、ピンをタップすると、そのお店を紹介している記事に飛ぶんです。全国にピンがあるので、出張とかでどこに行っても酒場を外さないようなマップになっていますね。

タカノ:これ僕も拝見したんですけれども、ピンの数が多すぎて、すごい情報量なんですよ。

橋本:入力するの大変だったんです。

タカノ:これはライターさんが直接情報を書いてるということで、信頼できますね。

橋本:そうですね。もう本当にそのお仕事をしているような酒場ライターさん何名かに声をかけて、協力していただきました。

タカノ:皆さんにもぜひチェックしてもらいたいです。では、ここで1曲お送りしたいんですけれども、橋本さんにこの時間ラジオでみんなで一緒に聴きたい曲を選んでもらいましたが、どんな曲でしょうか?

橋本:はい、Gorillazの”Clint Eastwood”っていう曲です。ヒップホップのHIEROGLYPHICSがすごく好きで、その中にDEL THE FUNKY HOMOSAPIENというラッパーがいるんですけど、そのDELをフィーチャリングしている曲なんです。僕、『フジロック』に毎年行っているんですが、Gorillazがグリーンステージに来た時に、DELが出て来るんじゃないかと思って初めて一番前に行ったんです。結局出なくて声だけだったんですけど、すごく思い入れのある曲ですね。あとフジロックには、群馬の渋川にある永井食堂という煮込みの名店が毎年出店しているので、それを食べるのもフジロックの楽しみの1つですね。

Celeina:え! もつ煮込みをですか?

橋本:そうです。

Celeina:食べたいな。

タカノ:来年は煮込み視点でフジロックに行くことになりそう。それではそちらのGorillazの曲聴いてみましょうか。

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