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富ヶ谷の「酒坊主」店主の前田朋が考える、新たな日本酒の味わい方

2023.5.24

#OTHER

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4月26日は、skillkillsのGuruConnectさんからの紹介で、富ヶ谷にある「Sakeria 酒坊主」の店主、前田朋(まえだ とも)さんが出演。日本酒と食べ物の新たな楽しみ方を提唱する前田さんに、「酒坊主」のメニューにおけるこだわりや、日本酒に組み合わせる意外な食材などについて伺いました。

日本酒にフルーツとスパイスを合わせる新感覚

タカノ(MC):前田さん、GuruConnectさんが、ストイックで髭が長いと仰ってました。

前田:ストイックなのは自分じゃわかんないですけど、髭長いのは間違いないです(笑)。

タカノ:めちゃくちゃオシャレなんですよ。

Celeina(MC):三つ編みして、さらに、赤く染められてますね。

前田:放っておくと邪魔になっちゃうんで。三つ編みにして、3年ちょっとぐらいですかね。

Celeina:髭って、切らないとそれぐらいの長さに?

前田:伸びる人は伸びるらしいですね。

Celeina:まずは「酒坊主」の店主さんということで、お料理の話をお伺いしていきたいです。専門学校は飲食系の学校に行かれていて、その後、いくつかの店で経験を積まれた後に、富ヶ谷に「酒坊主」をオープンされたそうですね。酒坊主では、日本酒とクラフトビールを出されていて、お料理はお任せ五品、追加可能なアラカルトありというお店とのことなんですけれども、まず、お酒のセレクトのこだわりをお伺いします。

前田:好み的には、僕は温めたお酒が結構好きで。もちろん冷酒もあるんですけど。酸味が効いて骨太なお酒が全体的に多いかもしれないですね。

タカノ:このお任せ五品も、その日によって変わったりする?

前田:そうですね。月で、何となく旬の食材が出てくるんですけど、その時に入ってくるものとか、来る人で、「あの人、前も来てくれたからこの辺もう一つ足してあげたいな」とか思ったりすると、カスタマイズしたりとか。

Celeina:最近、出されたお料理で一番お客様が喜んでくれたものはなんでしょう?

前田:今だと旬の終わりの方なんですけど、タケノコをアク抜きして、ちょっと素揚げしたのに、ホヤを焼きホヤにして、あの塩分と旨みで食べてもらうみたいな感じで。

Celeina:ちょっと待って。よだれ出てきそう(笑)。

タカノ:前田さんのInstagramを拝見したんですけど、めっちゃ美味しそうなんですよ。お料理の写真がね、お腹すいてきちゃう感じで。

Celeina:あと、GuruConnectさんが昨日教えてくださったんですけど、「割り水燗」って何ですか?

前田:日本酒って元々、ある程度の度数があるんで、水で割ってお燗するお店は結構あるんです。『ondo』とかのイベントなどで音楽も楽しみながらだと、お酒が旨すぎて持ってかれちゃうんで、少しテンションを落として、割り水してお燗して飲んでもらってます。

タカノ:すごいですね。味とか音楽とか雰囲気全部、マスタリングじゃないですけれども、バランスをちゃんと調整してると。

Celeina:私も日本酒、飲むのは好きなんですけど、種類とか味わいの部分であんまり詳しくないんです。そういう人でも気軽に酒坊主に行って、簡単に注文とかできますか?

前田:そうですね。細かく好みを伝えるのってやっぱり難しいし、僕も自分のお酒の好み、銘柄とかを伝えるの難しいんで。来てもらったら、冷たい、温かい、常温とか、濃い、シック、軽めとか、そういう感じでざっくり聞いて。選んでみた感じとか、注文する感じで何となく、結構、飲み慣れているかな?とかイメージしながら。

タカノ:前田さんとコミュニケーションしながら、導いてくれるというか。いやあ、素晴らしいですね。

Celeina:お料理の話に戻っちゃうんですけれども、フルーツとかスパイスを使ったお料理も多いっていうのを聞いてるんですけど。

前田:そうですね、やっぱりスパイスは元々好きだったのもあるんですけど、料理の酸味とか甘みを、果物の酸味とか甘みとかに置き換えて、作っていったりするんですね。プラス、スパイスが効いた料理と合わせるときはビールが多いと思うんですけど、日本酒で楽しんでもらうと面白いかなと思ってます。

タカノ:面白い。僕なんて完全に、日本酒と言えば和食のイメージでした。

前田:もちろん、お刺身とか、ああいうタイプのものも合うんですけど、ちょっと違う感じで楽しんでもらえた方が、ウチに来てもらう意味があるかなと思ってやってます。

タカノ:どうやって開発するんですか?

前田:妄想ですね。名前から考えたりとか、よくある組み合わせの場合、ここの酸味はフルーツにしようかなとか、ちょっとスパイスでアクセントをつけようかな、みたいな感じでやるのが多いかもしれないですね。

Celeina:ちなみに、酒坊主という店名、すごい覚えやすいんですけれども、この名前の由来は何ですか?

前田:ウチ、店自体もちょっとわかりづらくて、料理も、ちょっと「うん?」って思われるものが多いんで、せめて店名だけは分かりやすくと思って。昔から携帯のアドレスに「酒坊主」って名前つけてたんで、そのまま。

Celeina:携帯のメアドから店名になったんですね。

前田:そうです。

タカノ:前田さんご自身が酒坊主?

前田:それで髪型も変えられないって感じです(笑)。

タカノ:坊主でね。今日キャップをかぶってらっしゃいますけど、分かりやすい。

Celeina:それでは、ここで1曲、前田さんが選んでくれたこの時間にみんなで聴きたい曲、聴いていきたいんですが、何をセレクトしてくださったでしょうか?

前田: Marterさんの“Still”という曲です。僕、英語の歌詞とかちゃんと意味がわからないんですけど、この人の声自体も音みたいな感じに聴こえて。これ聴いてると、森の中とか自然の中にいるような感じがして。すごい気持ちが落ち着くんで、たまに、そういう気分になりたいときに聴かせてもらってます。

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