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よく生きるには、周囲の評価より自分の選択
ーステファンが「やっぱり人魚とは一緒に暮らせないなあ」とこぼすシーンがありますが、あれは同僚の「魚を女房にするなんて普通じゃない」という言葉を聞いてしまったからでもあります。周囲からの噂や評価に影響されてしまうことも多いと思うんですが、お2人はどうやって折り合いをつけていますか?
鈴鹿:買い物するにしても音楽を聴くにしても、自分で選んでいるようで選ばされているような気がするときもありました。最近は、それでもいいかと思うようになりました。「選びやすかったし、まあいいか」って(笑)。
でも、やっぱり能動的に動きたくなることもあって、それが旅だったりして。何も決めずに旅先でぶらぶらして、たまたま見つけたお店に入ったり。別に誰かに影響されたわけではなく、自分で決めたことだけできるから、一人旅が好きなんですよね。人から言われたことって、意識してなくても頭のどこかにあったりするので、それから離れたいときには旅してます。
ー最近行ってよかったのはどこですか?
鈴鹿:去年、1人でイタリアを回ったんです。フィレンツェを歩いていたときにフラッとレコード屋さんに入ったら、マイルス・デイヴィスが流れてて、そのレコードを買いました。でも、これは店員さんのおすすめを買ったから、能動的じゃないかも(笑)。
ー程よく人から影響されるのも大事ですよね(笑)。
鈴鹿:そうですよね。そうしないと世界が広がらないので。

山田:私はわりと忘れっぽいので、SNSで嫌なものを見てもすぐ忘れるんです。央士くんみたいにちゃんと考えてないかも(笑)。自分で選ぶのは難しいけど、最終的に決めるのは自分だから、そこには責任を持ちたいとは思ってます。その時のベストな選択をしてるはずだから、後悔したとしても「あの時の自分はあの選択しかなかったんだからしょうがない」と思うようにしてるかもしれないです。
