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映画『ブルーピリオド』レビュー 眞栄田郷敦ら若手俳優が演じる「狂気的」な努力

2024.8.9

#MOVIE

躍動感あふれる演出と、敬愛と愛情が伝わる脚本

本作は映像面でのクオリティーも申し分ない。萩原健太郎監督は『東京喰種 トーキョーグール』でも人気漫画の実写映画化を見事に成し遂げ、オリジナル作品の『サヨナラまでの30分』でもかけがえのない青春劇を撮り上げた実績がある。特に、序盤の「明け方の渋谷の街をイメージする」シーンと、終盤の受験シーンの躍動感溢れる演出で、その非凡さを感じられるはずだ。

さらに、脚本を手がけたのは数々のアニメ作品を手がけ絶賛されている吉田玲子。原作漫画を2時間以内の映画にまとめるための取捨選択は的確で、「才能」「努力」「夢」それぞれに誠実に向き合った物語としても過不足がない。テレビアニメ版『ブルーピリオド』でも同じく脚本を担当していたからこその作品への敬意と、キャラクターの愛情も大いに伝わる作劇がなされていた。

なお、萩原健太郎監督は、9月27日(金)公開の辻村深月の小説を原作とした実写映画『傲慢と善良』でもメガホンを取っている。さらに吉田玲子は、8月30日(金)公開のアニメ映画『きみの色』では、本作と通じる若者たちの青春劇でありつつも、良い意味で淡くて愛おしい物語を手がけているので、そちらもぜひチェックしてほしい。

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