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福岡が真の音楽都市になるためにできること
野村:僕たちが目指しているのは、実力を持ったミュージシャンたちが福岡で音楽をやって、福岡から得る収益である程度食べていける状況を生みだすこと。そうなって初めて音楽都市と言えるのではないかと思うんです。アメリカのニューオリンズやイギリスのマンチェスターのように、海外のアーティストに音楽の街として福岡を選んで来てもらうために、何が誘因になるのか、内田さんはどう思われますか?
内田:海外で音楽関係のカンファレンスに参加すると、各国から自国の音楽を輸出する人たちがPRに来ているのを見ます。そういった海外の音楽関係者が集まる場に出向いて、福岡をPRしてみるのもいいかもしれませんね。海外から見れば、日本=東京のイメージが強いと思うので、日本に福岡という街があって、ライブをしたいと思ったときに、窓口になる受け皿があると分かれば、興味を持ってもらえるかもしれません。先ほど仰っていたサイトの中に、海外の音楽関係者がアクセスできる窓口をつくって、交流を図れるようにするとか、アプローチの方法を発信することが重要な気がします。
野村:確かに、基本的なことですが、情報がオープンになっているのは大切ですよね。例えば台湾には、ミュージシャンが自分でエントリーをして出演できるフェスがあるんですけど、それだけで僕なんかは台湾で活動するチャンスだと感じたし、我々も、もっとわかりやすい窓口をつくるべきですね。
冨田:実は今年度中に、音楽マップと言って、福岡市域の音楽関連の施設を網羅したマップをOTOJIROに搭載する予定です。ホールやライブハウス、ミュージックバーやスタジオまで、リストアップしてみると福岡って、人口に対する音楽関連施設がとても多いんですよね。そういった施設がサイト上ですぐに把握できれば、福岡で音楽活動をしようと思った時に、便利に使ってもらえそうです。
野村:そうなればミュージシャンだけじゃなくて、インバウンドのゲストが福岡でクラブやライブハウスに行きたいと思った際にも活用できそうですね。