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WHAT’s BEYONDERS? BEYONDERS仕掛け人座談会。コライトセッションを福岡ではじめたワケ
野村:福岡で活動しているミュージシャンって、東京やニューヨークなどに比べて、プロのエンジニアや海外のアーティストと一緒に音楽をつくる機会が圧倒的に少ないんですよ。そこで、福岡のミュージシャンにもっと多様な機会を与えようとスタートしたのが「BEYONDERS」です。福岡は、アジアの玄関口としてアジアとの交流を活発に行ってきた都市で、これまでもキャナルシティ福岡で行われていた『FUKUOKA ASIAN PICKS』という音楽カルチャーイベントを通じて、アジアの音楽関係者と繋がりを持ってきました。折角なら「BEYONDERS」も福岡ならではの企画にしようと、初年度は、タイの人気バンドFaustusで活動する日本人ドラマーで、日本とタイの交流に力を注いでいるGinnさんという方にコーディネートをお願いして、バンコク発のインディーバンドKIKIと、福岡出身のDeep Sea Diving Clubによるコライトセッションを行いました。

冨田:その流れで2年目も、東京と台北でライブハウスを運営している寺尾ブッダさんのコーディネートで、DJやシンガーとして活躍しているYonYonにプロデュースしてもらい、台北のレゲエバンド蓬莱仙山(PonLai Mt.)と福岡のラッパーPEAVISのコライトセッションを行ったんです。


福岡の港湾地区・那津にスタジオを構え、楽曲からデザイン、ミュージックビデオまでを一括で制作する福岡のコレクティブ「BOAT」のメンバーで、コレクティブの中核を担うバンドMADE IN HEPBURNの雑務担当。大学卒業後に福岡の「LOVE FM」でアルバイトを始め、ラジオ番組の制作に携わるようになる。BOATでの活動をきっかけに、ミュージックビデオやSpace Shower TVのドキュメンタリー「FUKUOKA COLLECTIVE」を制作。2022年からはSpotifyのオフィシャルポッドキャスト番組をはじめ、さまざまな音声コンテンツをディレクションするほか、福岡音楽都市協議会のメンバーとして、イベントディレクションを担当。コライト企画「BEYONDERS」を開催する。
https://www.instagram.com/yaungtao
野村:福岡では「BEYONDERS」に続いてクリエイティブ・ラボ・フクオカが主催する『THE CREATORS』と言うイベントでもコライトが行われていて、海外でも注目されている日本人の覆面ユニットAmPmのプロデューサー・NAMYさんによる企画がシリーズ化しています。そういった取り組みを通じて、福岡=コライトを発信している街というのが、少しずつ浸透しているのかもしれません。