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YOHLUインタビュー。東京の友達とバンドを組むくらいの感覚で
―今日1日セッションしてみていかがでしたか? 韓国の2人の印象などお聞きできれば。
BOKEH(Trackmaker):Summer Soul(以下、Summer)の第一印象はギャル!(笑)歌っているところはまだ生で聴けてないけど、いいヤツです。2人とも日本の音楽に詳しくてびっくりしました。
KENTO(Vo):Summerも言っていたけど、Hahmはアイデアマシーン。きっと天才肌なんだと思います。
ZMI(Gt):1週間くらい前にHahmから最初のデモが送られてきて、これまでのSummerのイメージとは違う意外な楽曲に驚いたんです。それで話を聞いてみると、2人のイメージする渋谷系の音楽と、僕らの通ってきた渋谷系の認識にずれがあって。それが新鮮でもあったけど、イメージを擦り合わせるのが最初は大変でしたね。

BOKEH:お互いに聴いてる音楽は一緒のはずなのに、その国のフィルターを通すと捉え方が変わるのが面白いですよね。そのずれを合わせたり楽しんだりするのが今回のコライトのポイントかもしれません。
KENTO:YOHLUはこれまで、女性ボーカルはもちろん、他のボーカリストとも一緒にやったことがなくて、本格的なコライト自体、初めての経験なので、そういった意味でも俺らだけじゃ作れない1曲になると思います。

KENTO、ZMI、BOKEHにて福岡で結成。楽曲制作からアートワークや映像作品まで自身で手掛ける。2020年1st EP 『YET YONDER YEARNING』をリリース。同年、韓国にて初めてのライブを行う。2023年 2nd EP 『DEAD AND BREAKFAST』をリリース。同年、中国、韓国を廻るアジアツアーを敢行。初の東京単独公演も開催する。浮遊感のある音像にスウィートなヴォーカルが乗る独自のサウンドは、日本のみならず台湾、タイ、韓国、インドネシアなどで幅広く評価を獲得。
―作業中、英語でコミュニケーションしていたのに驚きました!
BOKEH:僕の場合はほぼノリですけどね。なにしろ英検5級ですから(笑)。
KENTO:それでも会話できるのがすごいよ! コミュニケーションおばけのBOKEHさんのおかげで、今回めちゃくちゃ助かってます。
ZMI:韓国でも2回ライブしてるし、こういう機会に慣れたのもあるかも。
BOKEH:今年はタイのバンコクでもライブをしたし、向こうも英語が喋れて当たり前なので、それもあってノリで喋るのは大事だなと。
ZMI:喋れなくても音で確かめ合うことはできるしね。

―曲の最後の日本語の歌詞がとても印象的でしたが、どういった発想であの言葉に?
ZMI:Hahmが作ってきたデモに、AIに歌わせた仮歌がのっていたんです。それが空耳的な感じで日本語に聞こえて。ちょっとダサいかなと思いつつ、海外の人が歌うと僕らには出せない新鮮な聞こえ方になって面白かもしれないと思って、採用することにしました。
BOKEH:最近だと千葉雄喜の“チーム友達”とか、Megan Thee Stallionとやった<お金稼ぐ私はスター>みたいな。日本語を知らなくても響きが面白くてキャッチーな曲みたいに、シュールな感じを楽しんでくれれば嬉しいですね。
KENTO:僕らが最初にテーマとして掲げた「異文化交流で仲良くしようぜ!」みたいなテンションが、歌詞で表現できたんじゃないかな。Summerが日本語の歌詞を歌って、僕が韓国語を歌うみたいな、掛け合いもやってみたいです。

―「BEYONDERS」に参加したことで、どういった反応を期待しますか?
KENTO:もともとSummerの音楽と僕らの音楽は近しいところがあると思っていたので、今回のコライトを機に、お互いのリスナーに、それぞれの音楽を知ってもらえるのは、すごくプラスになると感じています。
ZMI:例えばMVをつくるなら、福岡の屋台でSummerが歌うのも面白いと思っていて、この楽曲が福岡のPRになれば嬉しいですね。
BOKEH:韓国に行ってみて思ったのは、日本と景色も似ているし、いい意味で外国っぽくないなってこと。距離的にも福岡から東京に行くのと変わらないし、変に意識せずに東京の友達とバンドを組むぐらいの感覚で、これからもフラットに交流していきたいです。それがスタンダードになればいいなと思うので、こういう機会をもっと増やしたいですね。
