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アユニ・Dが自分らしさを見つけるまで。迷いと葛藤を受け入れた今を語る

2025.10.2

Xiaomi「今こそが、わたしのスペシャル。」

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避けていた「打ち上げ」に行くようになり、生まれたPEDRO『ちっぽけな夜明け』

ー「自分のスタイルを持つ」ことは難しくもあると思います。現在も日々悩んだり迷ったりされているということですが、新しいミニアルバム『ちっぽけな夜明け』では、自分以外の他者というものについて、お互いに与え合ったり助け合ったりできる存在として歌われていて、そうした意味でアユニさんにとってまた新たな局面を迎えた作品であるように感じました。

アユニ・D:そうですね。私は10代の頃から、あまりコミュニケーションが得意じゃなくて。人見知りだし、自分のことなんて絶対誰にもわからないと思って、一方的に他の人を突き放して歩んできた部分があるんです。

でも、年齢を重ねていろんな人と出会って、意外とほかの人たちも自分と同じような経験をたくさんしていることを知りました。「全員敵」って思い込んでいたけど、それぞれ悩みや葛藤を乗り越えていて、みんな今を一緒に戦っている仲間なんだ、と思えたんです。一つの大きな変化として、最近、打ち上げが好きになったんです。

ーそれはどうしてですか?

アユニ・D:チームで一つひとつの物事をより良いものにしようと、一生懸命に一丸となって仕事をしていくうえで、一つの仕事をみんなでやり終えたお祝いができるし、自分のことも、他の人のこともあらためて知れる時間だなと思うようになりました。

ー以前は好きではなかったんですか?

アユニ・D:コミュニケーションをできるだけ避けていたから、昔はほぼ参加したことがなかったんです。でも母親が「一緒に切磋琢磨して一つのものをつくり上げている人と絆を深めることってすごく大切な時間だよ」と教えてくれて。「自分がうまく立ち回れるかとか、何を喋ったらいいのかとか、余計なことを考えずに1回行ってみなさい」って言われたんです。

実際に行ってみたら、みんな意外と心の扉を開いて喋ってくれて、自分はここにいても腫れ物扱いされないんだと思えたし、どうやったらライブをもっと良くしていけるかとかの話し合いもできて、すごく楽しくて。人と関わることで変化した部分がたくさんあるので、『ちっぽけな夜明け』は打ち上げに参加してできた曲たち、みたいなところもあります。

ーアユニさんの根底には反骨精神があると思うのですが、「全員敵」とは感じなくなった今はいかがですか。

アユニ・D:多分DNAレベルで反骨精神が埋め込まれているような感覚で、やっぱり常に抗っていたいんですよね。運がいいことに職業がアーティストなので、それにあやかってできるだけたくさん音楽に自分を落とし込んでいて。マイナスな気持ちや反骨精神も、もしかしたら誰かの何かのきっかけになっているかもしれないことが、自分にとっての希望です。

ー反骨精神も原動力の一つなんですね。

アユニ・D:私が世間知らずだからこそだと思うんですけど、自分も世界も、もっと楽しくて面白いはずだとずっと思っていて。私が知っている世界は本当にちっぽけで、自分1人の力もすごく小さなものなので、出不精な自分もいるんですけど、一歩踏み出して外の世界を見たり、人と関わることで、こんなに面白いことがあるんだ、こんなに楽しいことがあるんだ、こんなに苦しいこともあるんだって、いろんなことを知っていく。そのたびに、まだまだいけるかも、自分にはもっと楽しいことができるかもという気持ちになります。

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