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2日間で50か所、丸山のルーツを知り尽くす旅
ー制作にあたって、お二人で京都の町を歩かれたそうですね。
藤田:最初は僕がリサーチしていた水の淀んだ場所などに行こうかなという話もしてたんですけど、丸山さんと話していたらなんてことのない丸山さんの地元を見たくなって。本当にただの公園とか、ただの線路沿いとか、住宅街とか……。いま「ただの」って言っちゃったけど、丸山さんにとっては一つひとつがルーツだからすごく大切に話をしてくれて、2日間みっちり歩きましたね。
丸山:歩いたねー。
藤田:しかも丸山さんが去ったあと、もう1回1人で全部回るっていう修行みたいなことをしました。
丸山:次の日、「合計50か所行きました」って連絡が来て(笑)。
藤田:そうそう。それをもとに最初のプロットを書いたんです。丸山さんが昔アルバイトしていたバーとか、昔から行ってるラーメン屋さんとか天ぷら屋さんとか、いろいろ連れて行ってもらったんですけど、丸山さんってその場所の人たちにすごく愛されているんだなと思ったんですよね。
そのときは「丸山隆平」ではなく、「隆ちゃん」だったり「丸ちゃん」だったり「隆平」だったりして、いろんな名前で呼ばれているのも面白かった。
―「SUPER EIGHTの丸山さん」ではない、丸山さんの側面に触れられたんですね。
藤田:うん。あとは遊んでいた公園がいくつもあったことも印象的で。特殊なことじゃないように聞こえるかもしれないんだけど、公園って地域ごとに遊んでる子の雰囲気が違うじゃないですか。大人の、しかもよそ者の僕からしたら、ここの子とここの子は溶け合わないんじゃないかなと思う公園の間を丸山さんは行き来して遊んでたんですよ。それが丸山さんっぽいなと思いました。
丸山:当時の丸山隆平はそういう視点ではいないじゃないですか。だからこうやって大人になって俯瞰すると、確かに公園ってコミュニティが決まっているなあという発見がありました。

ー当時を追体験されるような部分もあったと思うのですが、丸山さんは藤田さんと一緒に歩くことで思い出した記憶もありましたか。
丸山:そうそう! 歩きながら思い出したことはたくさんあって、学童保育が通っていた幼稚園と隣接していたこととか。幼稚園のとき親父がそこにバイクで迎えに来たりしていたこととか。
藤田:まさにいまもそうだけど、あらかじめ用意しているものじゃなくて話しながら思い出すことってあるんですよね。多分すごく準備をしてくれていて、一番若い年齢のときにいた場所から順番に歩いていく感じでプランを立ててくれていたんだけど、不意に、本当に「いま」思い出したんだなという瞬間があって。その場所に行かないと出てこないであろう言葉をセリフにしたいなという欲求が生まれました。