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浮、初の韓国ライブの印象
―浮さんは先日、韓国で初めてライブをやりましたよね。いかがでした?
浮:すごく集中して観てくれたし、それぞれの楽しみ方を持っている感じがしました。ライブが終わったあといろんな人が話しかけてくれたんですけど、みんな日本語で感想を伝えてくれたり。音楽を聴くことに対しても前向きだし、コミュニケーションをとることにも前向きな感じがして、とても暖かく迎えてもらいました。
―今回のライブヴは2か所でやりましたよね。ウルチロ(乙支路)の音楽スペース「新都市」ではフェギドン・タンピョンソンと、ホンデ(弘大)のカフェ「雨乃日珈琲店」ではイ・ランも出演しました。ふたりとは結構話しました?
浮:話しました。タンピョンソンさんとバンドの皆さんとは前日に無茶を言って私の曲を一緒に演奏してもらいました。直前まで一生懸命練習して歌ってくれて。イ・ランさんもおもしろい人でした。雨乃日珈琲店は小さなお店なので、こんなに近い場所でイ・ランさんの歌を聴く機会はなかなかないだろうなと思って、いちファンとして胸が熱くなりましたね。イ・ランさんって飄々とした印象があったんですけど、実際にお話したり歌う姿を見ると、優しさや熱さも伝わってきて、とても素敵な人でした。新都市のほうにはラムちゃんも来てくれたんですよ。
―ラムさん、浮さんのライブはどうでした?
イェラム:ライブの雰囲気自体がすごく良かったんですよ。浮さんのライブを見るのは初めてだったんですけど、早く一緒にやりたいと思ったし、一緒に行った友達も感動していました。言葉の意味はわからないけど、伝わってくるものがあると。

―こないだ僕も久々にソウルに遊びに行ったんですが、ウルチロ周辺は再開発もかなり進んでいますよね。東京も急激に街の風景が変わっていますが、ソウルも激変していて驚きました。
イェラム:ソウルはここ数年ずっと変わり続けていますね。私の住む町でも再開発が始まりました。古い建物を丸ごと壊してしまうのではなく、うまく残しながら開発を進めたりと、うまい方法を探すべきだと思います。再開発の結果、人が一気に減ってしまってゴーストタウンになってしまった地域もあるんですよ。ホンデもチェーン店ばかりになってしまって、ジェントリフィケーションの問題があると思います。
―浮さんはソウルを歩いてみてどんなことを感じましたか?
浮:すごく大きな都市でしたけど、ちょっと小道に入ると静かで、散歩をしていて飽きないんですよね。ふらっとお店に入ってもみんな優しくて。目の前でキムパを巻いてくれるお店に入ったんですけど、おじちゃんに「美味しかったです」と伝えたら(日本語で)「愛してるよ~」と言われました(笑)。
イェラム:ソウルは東京に比べると小さいですよね。東京はとても広くて、どこまで東京なんだろう? と驚きました。
―今取材しているこの場所(立川市)も都心とは違ってずいぶんのんびりしてますけど、ここも東京なんですよね。
イェラム:そうそう、ちょっと驚きました。観光地しか知らなかったので、こんな場所があるとは思わなかった。
