民謡クルセイダーズを2017年から記録した音楽ドキュメンタリー映画、『ブリング・ミンヨー・バック!』が9月15日に公開される。バンドの活躍と共に、伝統音楽の過去と現在を探求した同作について解説する。
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民謡と世界の音楽を融合させる民謡クルセイダーズ
民謡クルセイダーズの活動を5年以上にわたって記録した音楽ドキュメンタリー映画、『ブリング・ミンヨー・バック!』が公開される。
東京・福生を拠点とする民謡クルセイダーズは、日本各地の民謡と、クンビアなどのラテンやアフロビートといった世界の音楽を融合させるバンドだ。その独自のサウンドは、ジャンルや世代を超え、多くの人々を魅了している。2017年にファーストアルバム『エコーズ・オブ・ジャパン』をリリースすると、ピーター・バラカンやライ・クーダーも賞賛するなど、大きな話題となった。その後は活躍の場を広げ、大型フェスや国内外の著名なメディアにも出演。2019年にコロンビア、ヨーロッパ各国などを回るワールドツアーを成功させている。
森脇由二監督は、2017年から民謡クルセイダーズを撮り続け、ワールドツアーにも同行。民謡を再構築し、現代の聴衆に届けるバンドの姿に密着してきた。同作は、ピーター・バラカン監修の音楽映画祭『Peter Barakan‘s Music Film Festival 2022』で上映され、高い評価を得た。今回は、それに2022年のヨーロッパツアーの映像を加えた完全版として公開される。