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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

世界最初の電子楽器テルミンを街角マチコが語る

2023.7.16

#MUSIC

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

6月21日は、ママさんコーラス演劇「うたうははごころ」の代表、菊川朝子さんからの紹介で、テルミン奏者の街角マチコさんが出演。テルミンの教室「テルミン大学」を開校され、ワークショップなども含め、これまで1000人以上にテルミンを教えている街角マチコさんに、テルミンとの出会いのきっかけや、テルミンの魅力、テルミンの弾き方などについて伺いました。

テルミン教室に通って3年で「テルミン大学」をオープン

タカノ(MC):街角さんとお呼びしたらいいですかね?

街角:街角マチオさんっていう方もいるので、マチコさんって呼ばれることが多いですね。

タカノ:では、マチコさんと呼ばせていただきますが、昨日、菊川さんが「美しき変人」と仰っていて。

街角:ええ、ありがたいキャッチコピーをいただきました。

タカノ:褒め言葉ですよ、最高の。

Celeina(MC):このコーナーにぴったりですよね。まず、お伺いしていきたいんですけれども、テルミンという楽器との出会いは何だったんですか?

街角:2001年にテルミンを作ったテルミンさんのドキュメンタリー映画が公開されたんですね。そのときに、いろいろメディアにテルミンが出て、私も知りました。

タカノ:それで、もうやりたいってなったんですか?

街角:私の今の師匠の竹内正実さんっていう方が、アルバムを出して、コンサートしたのを観に行ったんですね。それで、何て美しい音なんだろうと思って。演奏の動作もすごく素敵で、絶対に、これを弾けるようになるんだと、そのときに決心しました。

Celeina:そこからテルミンを学ばれて、2005年には「テルミン大学」という教室を開かれたと聞いたんですけど。

街角:当時は、教室も少なくてキャンセル待ちだったりして。私は運良く通うことができたんですけれども、2002年からたった3年間習って、教室開くってどうして? って思いますよね?勢いでやってしまったというのと、需要と供給がちょっと釣り合ってない感じがあったので、やってみようかなと。

タカノ:やっぱり習いに来る方は多いですか。

街角:はい。

タカノ:どんな方が?

街角:そんな変わった人ばっかりっていう訳じゃなくて、好奇心旺盛な人が多いですよ。男性も女性も30代以上の方が多いです。

タカノ:そうなんですね。聴かれてる方で、そもそもテルミンって何か、気になった方もいると思うんですよ。今日は、実際にスタジオにテルミンを持ち込んでいただきました。

街角:はい。

タカノ:ありがとうございます。

シンセサイザーより前に世界で最初に作られた電子楽器

タカノ:マチコさん、改めて、テルミンというのはどんな楽器なんでしょうか?

街角:テルミンは世界で最初に作られた電子楽器で、シンセサイザーの元になっているものですね。シンセサイザーは鍵盤を押して演奏するんですけど、それを空中の手で演奏するというものです。

タカノ:シンセサイザーより前っていうのが驚きですね!

街角:そうなんです。

Celeina:この空中の手で楽器を演奏するというのは、空中では何が起きてるんですか?

タカノ:触らずに音が出ている?

街角:なぜ触らないで音が出るかっていうと、テルミンのアンテナから、目には見えないんですけど電波が出ていて、電波と手の間の磁場の距離と面積によって、アンテナに近づいてくるものの距離と面積に反応して、音の高さが変わるんですね。

Celeina:すごい! 理科みたい。

タカノ:触らない楽器ってすごくないですか。せっかく持ってきていただいたんで、どうやって音を鳴らすのか、聴かせていただけますでしょうか?

街角:やりましょう。

タカノ:ありがとうございます。直方体の細長く黒い木目調の物に、銀色のアンテナが立ってるんですけれども。おお、来た!

街角:(テルミンを演奏しながら)手を近づけると音が高くなって、遠ざけると低くなります。

タカノ:うわ! ちょっと感動! 俺、鳥肌立ってるんですけど。いい音……。

街角:左手のアンテナが上に行くと音が大きくなって、下に行くと、触るちょっと前に音が消えます。こっちが音量です。

タカノ:音量と音階を、両手で調整してるってことなんですね。

街角:そうなんです。5オクターブ半ぐらい出ます。

タカノ:めっちゃ良い音。

テルミンでJ-WAVEのジングルと会話に挑戦

タカノ:リクエストがあるんですけど、J-WAVEのジングルとか、できたりしませんか?

街角:できます。

Celeina:すごい!

タカノ:これ、ジングルに使えません? 会話とかもできたりするんですかね。

街角:会話は意外と難しくて(笑)。

タカノ:マチコさん、今日はどちらからいらっしゃったんですか?

街角:(テルミンの演奏で答える)

タカノ:国分寺?

街角:国分寺、すごく近いです。吉祥寺。

Celeina:すごい。会話が意外と成立する(笑)。

タカノ:ちょっと弾き方を教えてほしいんですけど……。

街角:はい。どうぞ、こちらへ。

Celeina:高野さんが、今、練習中ですので、その間にマチコ先生の楽曲を聴いてみたいと思います。それでは、街角マチコで“Stardust”。

Celeina:引き続き、マチコさんにお話を伺いながら、タカノさんはテルミンでBGMの方をよろしくお願いします。

タカノ:僕、もう、ずっとテルミンの前に立ってるんですが(笑)。

Celeina:生BGMでお願いします(笑)。さあ、マチコさん、この放送を聞いて、テルミンを習ってみたいと思った人は、実際に、どうやって行動すればいいですか?

街角:まず、「テルミン教室」で検索していただくとテルミン教室をやっているのと、時々、体験教室を別な場所でも開催したりするので、よかったら街角マチコのInstagramなどを見ていただけると。

Celeina:ありがとうございます。さあ、「FIST BUMP」は、グータッチでつなぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっていますが、マチコさんがご紹介してくださるのは、どんな方でしょうか?

街角:今月、西麻布にオープンしたミアキ・ギャラリーのケビン・ヤンさんです。

Celeina:どういったご関係なんですか?

街角:スープストックトーキョーの遠山正道さんっていう方が作っている「新種のimmigrations」っていう集まりがあって、そこで知り合ったお友達なんです。

Celeina:ケビン・ヤンさんを一言で表すと?

街角:「迷走するバイタリティ」です。

Celeina:面白い(笑)。ありがとうございます。ちなみに、テルミンって、結構お高かったりするんですか?

街角:テルミン本体だけだと鳴らないんで、アンプが必要なんですけど、本体は15万円ぐらいです。Amazonにも売ってますよ。

Celeina:タカノさん、イケるんじゃない?

タカノ:(テルミンで答える)

Celeina:「うんうん」って?(笑) ありがとうございます。では、明日は西麻布にあるミアキ・ギャラリーのケビン・ヤンさんにつなぎたいと思います。今日はテルミン奏者、街角マチコさんをお迎えしました。ありがとうございました。

街角:ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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