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NEWS EVENT SPECIAL SERIES
みらんと小原晩の交換日記『窓辺に頬杖つきながら』

なんとしてでも乗り越えたい冬

2023.4.4

#BOOK

fromみらん #3

“好きなように”が無事リリースされたので、ホッと一息、ハイボール飲みながら小説を読む。なんて良い時間。ふわふわになった頭とくらくらになってる目が、小さい字のレール上をダイナミックに走って、私は銀河鉄道に乗ってるみたい。
この至福をさらに一段格別にさせてくれるものとして、うちには今なんと、2キロほど、ココナッツアイスがあります。夏に恋したココナッツアイスは歌となり、愛に変わり、やがてその愛は業務用サイズまで膨れ上がったのです。晩ちゃんに是非食べて欲しかったタイ料理屋さんのココナッツアイスと、全くもって同じ味がするよ。けどまたいつか、あのお店に食べに行きましょう。

私はやはり「窓辺に頬杖つきながら」この交換日記を書いているわけだけど、言葉を連ねるってほんとに難しい。タイトル、頬杖つきながらじゃなくて、腕組みながら、ひいては頭抱えながらに変わっちゃいそうだ。私はこうやって言葉に悩みだしたら、何か引き出しを求めて、普段から携帯にメモしてる言葉を見返すんだけど、いちばん最近メモしてたのが「1打破したい」だった。なんともそうであるし、なんともそれでしかなくて素っ頓狂になる。新しい曲を出し、桜が咲いてめでたくなるのも束の間、私はまた1打破していきたいらしい。なんてこったよ。でもずっとずっと、これがしたいな。私もそう思う!
常々、表現者は季節を先取りしていくべきだと考えてるので、もうすぐそこに待ち構える夏、今年はなにに恋するんだろう。とても楽しみ。

みらん

1999年生まれ、兵庫県在住。包容力のある歌声と可憐さと鋭さが共存したソングライティングが魅力。2021年にはシュウタネギ(WANG GUNG BAND、ex.バレーボウイズ)とのEPや1st AL『帆風』のCD化、EP『モモイロペリカンと遊んだ日』、猫戦のボーカリスト・美桜との共作カセットシングルなど精力的にリリースを重ねる。2022年3月16日(水)に、監督:城定秀夫×脚本:今泉力哉、映画『愛なのに』の主題歌「低い飛行機」(プロデューサー:曽我部恵一)を含む2ndアルバム『Ducky』をリリース。その後、久米雄介(Special Favorite Music)をプロデューサーに迎え入れ「夏の僕にも」「レモンの木」を配信リリースし注目を集める中、3月22(水)に新曲「好きなように」をリリースした。

小原晩(おばらばん)

小原晩

作家。1996年東京生まれ。2022年3月、初のエッセイ集となる『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』を刊行。

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