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NEWS EVENT SPECIAL SERIES
あの人と巡る、東京アートスポット

TaiTanとSIDE COREの邂逅 現代アートとのインスピレーションの交換

2024.10.25

アートウィーク東京

#PR #ART

【『アートウィーク東京』をどう巡る?】
TaiTanがピックアップする、創作のエネルギーになるオルタナティブなアートスポット

―11月7日〜10日の4日間『アートウィーク東京(AWT)』が開催されます。東京を代表する53の美術館やギャラリーが参加し、会期中には無料のシャトルバス(AWT BUS)が巡回する年に一度のビッグイベントですが、TaiTanさんは『アートウィーク東京』をどう周りますか?

TaiTan:僕がAWTのギャラリーツアーを組むとしたら、ここワタリウム美術館から出発して、NANZUKA UNDERGROUND(原宿)、TARO NASU(六本木)、XYZ Collective(巣鴨)、SCAI THE BATHHOUSE(谷中)の順番でまわります。

SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット

SIDE COREは、公共空間や路上を舞台としたアートプロジェクトを展開するアートチーム。高速道路や線路、地下水路などを特殊な方法で撮影した作品や、公共空間で見られる街灯やガードレール、道路工事のサインなどを素材としたインスタレーション、ネズミの人形がただただ夜の東京を歩くドキュメント映像など、都市の独自な公共性や制度に着目し、これに介入・交渉することで作品づくりを行う。その表現方法は常に広がり、更新されており、現在進行形の活動がますます注目を集めるなか、本展は東京では初の大掛かりな個展となる。今回は視点・行動・ストーリーテリングをキーワードにした作品群を展示し、館内だけでなく周辺環境にも展開。会期中にメンバーが街歩きしながら街の歴史やストリートアートを解説するツアー「night walk」も開催予定。

会期:2024年8月12日(月 / 振休)〜12月8日(日)
住所:渋谷区神宮前3-7-6
URL:http://www.watarium.co.jp/

TaiTan:都内では初のSIDE CORE大規模個展ということで、開幕から2日目にはプライベートで観に来ていました。またじっくり観たいと思っていたので、今日は作家ご本人から説明を聞けて嬉しかったです。

ロビィ・ドゥウィ・アントノ『Lunar Rituals』会場:NANZUKA UNDERGROUND

©Roby Dwi Antono / Courtesy of NANZUKA

ロビィ・ドゥウィ・アントノは1990年インドネシア生まれ、ジョグジャカルタ拠点の作家。幼少期より「描く」ことに強い関心を示した彼の非凡な才能は、家の壁に自由に落書きを許した両親の支えによって花開いた。特別な美術教育を受けずとも、見よう見まねで誰よりも上手に、美しく描く技術を手に入れたアントノは、2012年に友人が開いた展覧会の成功によってアーティストとしての才能を開花させた。これまでの作品の中には、マーク・ライデンや奈良美智といった、自身が敬愛するアーティストのスタイルからの影響を色濃く反映したものもあった。一方、これらの作品は、単色をベースにスプレーペイントを用いた独特の世界観を描き出す。子どものように見えるその肖像はアーティストのルーツを想起させ、少年とも少女とも思えるその肖像は曖昧さの持つ美学を連想させる。

会期:2024年10月18日(金)〜11月17日(日) 月曜 / 火曜休業
住所:東京都渋谷区神宮前3丁目 30-10
URL:https://nanzuka.com/ja

TaiTan:NANZUKAは国内外の素晴らしいアーティストが多い印象で、行くたびにワクワクします。特に所属作家の大平龍一さんの彫刻が好きです。

ジョナサン・モンク&サルヴォ『Salvo Stage Sets』会場:TARO NASU

イギリス人作家のジョナサン・モンクと、イタリア人画家のサルヴァトーレ・マンジオーネによる展覧会。1960年代初期から活動したマンジオーネは「サルヴォ」として知られ、日々の生計を立てるために安価な肖像画や風景画、有名作品の贋作を販売していたという。一方のモンクは、そのサルヴォを題材にしたシリーズ「Salvo Trees」を2016年より発表してきた。モンクはサルヴォの風景画の画像をA4サイズの印刷紙や雑誌の広告、キャンバスなどの上にプリントアウトし、原画に属する木だけを残して背景を絵具で塗りつぶす。従来から「引用」(appropriation)を制作手法のひとつとする彼は、ここでは反復の概念に焦点を当て、サルヴォの芸術に新たな視点を提供しつつ、自身のアプローチをも反映させていると言える。本展では「Salvo Trees」シリーズの最新作と、サルヴォの作品を展示予定。

会期:2024年10月19日(土)〜2024年11月16日(土)
住所:港区六本木6-6-9 ピラミデビル 4F
URL:https://www.taronasugallery.com/

TaiTan:TARO NASUは、『TOKYO GENDAI』でみて、興味をもったギャラリーでした。

ビー・イングリッド・オルソン展 会場:XYZ Collective

ビー・イングリッド・オルソン『Errata (Hys)』2024年

シカゴ在住のアーティスト、ビー・イングリッド・オルソンの個展。彼女は写真、彫刻、パフォーマンスの要素を取り入れながら、身体と空間の境界をめぐる探求を続けている。例えば写真作品では、作家自身のパフォーマティブな身体が、奇妙な小道具と化した建材などと共に断片的に示される。大胆なフレーミングや、ときには鏡合わせで、または一人称的視点で示される複層的なイメージは、見る者の知覚を混乱させるかもしれない。しかし同時に、そこに作家の遊び心あふれる探究心や、意図と解釈のズレを生産的にとらえる態度を垣間見ることもできる。オルソンは1987年生まれ。今年2024年は、ホイットニー・ビエンナーレ2024(ホイットニー美術館、ニューヨーク)などで作品を発表している。今回の個展は、全新作で構成される予定。

会期:2024年10月26日(土)〜11月24日(日)
住所:東京都豊島区巣鴨 2-13-4-B02
URL:https://xyzcollective.jp/

TaiTan:XYZ Collectiveは、時々一緒に展示をまわる友人のAIアーティストの岸裕真さんがおすすめしてくれました。アーティストが運営し、オルタナティブな活動をしていることも興味深いので、『アートウィーク東京』期間中に一番行ってみたいギャラリーです。

AWT FOCUS『大地と風と火と:アジアから想像する未来』会場:大倉集古館

2023年に始まった「AWT FOCUS」は、美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購⼊というふたつの体験を掛け合わせた「買える展覧会」。展示は毎年異なるテーマのもとでキュレーションされ、出展作品はすべて購入できる。

第2回となる2024年の監修を務めるのは、森美術館館長であり国立アートリサーチセンター長も兼任する片岡真実。「大地と風と火と:アジアから想像する未来」と題し、政治や経済など人為的な分類や力による統治ではなく、自然の摂理や不可視のエネルギーといった観点から世界を見つめるアジア的世界観を起点に、多様性が共存する未来を考える。

会期:2024年11月7日(木)〜11月10日(日)
住所:大倉集古館 1・2階 / 港区虎ノ門2-10-3
URL:https://www.artweektokyo.com/focus/

AWT VIDEO『飛行機雲か山脈か』会場:三井住友銀行東館1Fアース・ガーデン / 千代田区丸の内

加藤翼《Break it Before itʼs Broken》2015年© Tsubasa Kato, courtesy the artist and Mujin-to Production.

「AWT VIDEO」は、海外を拠点に活躍するキュレーターが厳選した映像作品を上映するビデオプログラム。出入り自由なパブリックスペースの特設会場で、誰でも無料で作品を鑑賞できる。2024年はニューヨークのスカルプチャーセンターのディレクターを務めるソフラブ・モヘビが監修。『飛行機雲か山脈か』と題し、13名のアーティストによる14作品を上映する。

会期:2024年11月7日(木)〜11月10日(日)
住所:東京都千代田区丸の内1丁目3−2
URL:https://www.artweektokyo.com/video/

TaiTan:僕はアートを買うこともあるので、美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購⼊の体験を掛け合わせたAWT FOCUS(虎ノ門)にも興味があります。東京の西側から東側に行く前に、AWT FOCUSや映像プログラム「AWT VIDEO」に寄り道しても良さそうです。

TaiTanがAWT BUSで回るおすすめルート

AWT BUSのマップはこちら

ワタリウム美術館(神宮前)

ナンヅカアンダーグラウンド(原宿)

タロウナス(六本木)

AWT FOCUS(虎ノ門)

AWT VIDEO(大手町)

XYZコレクティブ(巣鴨)

スカイザバスハウス(根津)

『アートウィーク東京』

名称:アートウィーク東京(欧⽂:Art Week Tokyo、略称:AWT)
会期:2024年11⽉7⽇(⽊)〜11⽉10⽇(⽇) 10:00〜18:00
会場:都内の参加美術館・ギャラリー、AWT FOCUS、AWT BARほか各プログラム会場
主催:⼀般社団法⼈コンテンポラリーアートプラットフォーム
提携:アートバーゼル(Art Basel)
特別協⼒:⽂化庁
公式サイト:https://www.artweektokyo.com/

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