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あの人と巡る、東京アートスポット

TaiTanとSIDE COREの邂逅 現代アートとのインスピレーションの交換

2024.10.25

アートウィーク東京

#PR #ART

都内初のSIDE CORE大規模個展、TaiTanが思う見どころ

ー都内では初となるSIDE COREの大規模個展、『コンクリート・プラネット』のTaiTanさんが思う見どころを教えてください。

TaiTan:路上に無数にある看板を大量に収集して切り出し、コラージュしたという新作『東京の通り』(2024)が面白かったです。ちょっとずつデザインがずれた工事用看板をまとめて観ることで、標準規格のピクトグラムが存在しないことに気づき驚きました。

『東京の通り』(2024年)

TaiTan:東京都と福島県に設置されたライブカメラの映像から場所を特定し、実際に訪れ、そのカメラのレンズにカラーフィルターを当てて撮影した『巡礼ロードサイド』(2017)も印象に残りました。

『巡礼ロードサイド』(2017年 / 2024年再編集版)の展示風景

TaiTan:ライブカメラに映し出される異なる二つの場所がどのように繋がっているのかという視点に、映像の外への想像を掻き立てられますね。コンセプチュアルな作品でありながら、風景に物理的に「映え」を発生させるアプローチや、北野武監督作品のレンズにフィルターをかけ世界観をを作った話を意識した、という裏話にはユーモアも感じました。

ーTaiTanさんが、今日SIDE COREから受け取ったインスピレーションはどのようなものですか?

TaiTan:展覧会のタイトルにも含まれる「コンクリート」は、都市の象徴で不動のイメージがありますが、SIDE COREはその解釈を新たな視点から揺るがし、小さな物理的アクションを積み重ねて変化させていく。僕もいつも、社会の中で固定されたものや解釈に対して新しい視点から介入したいと思っているので、SIDE COREの秩序の乱し方と崩し方にインスピレーションを受けました。

『夜の息』(2024年)の展示風景 / 将来自動運転が普及すると、車にヘッドライトの必要がなくなり、街は暗闇に戻る可能性がある。そうしたストーリーから、ヘッドライトを夜景の最小単位と捉え、外の環境と美術館を繋ぐシンボルとしたとのこと。
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