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都内初のSIDE CORE大規模個展、TaiTanが思う見どころ
ー都内では初となるSIDE COREの大規模個展、『コンクリート・プラネット』のTaiTanさんが思う見どころを教えてください。
TaiTan:路上に無数にある看板を大量に収集して切り出し、コラージュしたという新作『東京の通り』(2024)が面白かったです。ちょっとずつデザインがずれた工事用看板をまとめて観ることで、標準規格のピクトグラムが存在しないことに気づき驚きました。

TaiTan:東京都と福島県に設置されたライブカメラの映像から場所を特定し、実際に訪れ、そのカメラのレンズにカラーフィルターを当てて撮影した『巡礼ロードサイド』(2017)も印象に残りました。

TaiTan:ライブカメラに映し出される異なる二つの場所がどのように繋がっているのかという視点に、映像の外への想像を掻き立てられますね。コンセプチュアルな作品でありながら、風景に物理的に「映え」を発生させるアプローチや、北野武監督作品のレンズにフィルターをかけ世界観をを作った話を意識した、という裏話にはユーモアも感じました。
ーTaiTanさんが、今日SIDE COREから受け取ったインスピレーションはどのようなものですか?
TaiTan:展覧会のタイトルにも含まれる「コンクリート」は、都市の象徴で不動のイメージがありますが、SIDE COREはその解釈を新たな視点から揺るがし、小さな物理的アクションを積み重ねて変化させていく。僕もいつも、社会の中で固定されたものや解釈に対して新しい視点から介入したいと思っているので、SIDE COREの秩序の乱し方と崩し方にインスピレーションを受けました。
