メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES
あの人と巡る、東京アートスポット

haru.とルイーズ・ブルジョワの共通項 身近な素材で生み出す小さな革命

2024.11.6

アートウィーク東京

#PR #ART

展示風景:「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」森美術館(東京)2024年 © The Easton Foundation/Licensed by JASPAR, Tokyo, and VAGA at Artists Rights Society (ARS), New York, 2024.

【『アートウィーク東京』をどう巡る?】
haru.が気になる、ジェンダーやセクシュアリティがテーマの展示スポット

―11月7日〜10日の4日間『アートウィーク東京(AWT)』が開催されます。東京を代表する53の美術館やギャラリーが参加し、会期中には無料のシャトルバス(AWT BUS)が巡回するということで普段入りづらいと感じているスペースや、少し足を運びづらい場所にも立ち寄りやすくなりそうです。haru.さんは『アートウィーク東京』をどう周りますか?

haru.:普段は「言葉と身体」とか、「フェミニズム」、「ジェンダー」とか、自分の中でいくつか気になるキーワードがあって、そういうハッシュタグ的なものに一つでも引っかかれば観に行く感じです。AWTはWEBサイトに参加施設の紹介が一つずつ載っているので、そこを見てぴんとくるものを探しました。

リジー・フィッチ | ライアン・トレカーティン『It Waives Back』会場:プラダ青山店

RYAN TRECARTIN, Stills from Waives Back (Whether Line), 2019–24. 4K 60fps color video with stereo audio. Courtesy the artist.

オハイオ州アセンズを生活・活動の拠点とするリジー・フィッチとライアン・トレカーティンは、ともに1981年生まれのアーティスト。2000年にロードアイランド・スクール・オブ・デザインで出会って以来、共同で活動を行っている。ノンリニアな映像と没入型インスタレーションを融合したコラボレーション活動で高い評価を獲得しており、これまでに共同制作した作品は、ホイットニー美術館、MoMA PS1、パリ市立近代美術館、ヴェネチア・ビエンナーレ、クンストヴェルケ現代美術センター、アストラップ・ファーンリー美術館、プラダ財団など、世界各地で展示されている。

会期:2024年10月24日(木)〜2025年1月13日(月)
住所:東京都港区青山5-2-6 プラダ 青山店
URL:https://www.prada.com/jp/ja.html

haru.:プラダ青山店は以前ミランダ・ジュライの『Miranda July: F.A.M.I.L.Y. 展』を観に行って、今後も面白い展示がありそうだなと気になっていました。近くのAWT BARも朝10時からやっているんですね。併せて寄りたいです。

AWT BAR 会場:emergence aoyama complex

©eiko tomura landscape architects
荒川ナッシュ医「旅⽴つ秋」国⽴新美術館で展覧会を開催している荒川ナッシュが⼤好きなポップスターの曲名を冠した、ボタニカルなブラウン・カクテル。世界のアート愛好家に向けた「旅⽴つ」前の⼀杯として考案。

「AWT BAR」は、国内外のアートファンが集う憩いの場。南⻘⼭の複合ビル「emergence aoyama complex」を会場に、今年はランドスケープアーキテクトの戸村英子が設計を担当します。ランドスケープは、人と自然がつくる、私たちを取り囲む風景や景色や環境のこと。自然の織りなす有機的なランドスケープが、東京都心にたたずむAWT BARという空間につくりだされます。

会期:2024年11月7日(木)〜10日(日)
住所:港区南青山5-4-30
URL・関連イベント:https://www.artweektokyo.com/bar/

ダニエル・オーチャード 会場:ペロタン東京

ダニエル・オーチャード『Quarry on Green Island』(2024年)
Photo by Guillaume Ziccarelli. Courtesy of the artist and Perrotin.

ダニエル・オーチャードは1985年、米国ミシガン生まれ。ピカソやマティスなど近代の巨匠たちの様式や題材に倣いながら、初期キュビズムの多視点的なスタイルや、ソリッドな輪郭と飽和色を用いて、より抽象的な女性のヌードを描く。画家は平面ごとの描画や、厚塗りで形づくる抽象的なパーツの一つひとつに向き合い、女性の身体表現を探求。裸婦の概念は「ミューズ」として美術史に刻まれ、研究対象としても確立されているが、オーチャードは自身が女性アーティストとして鍛錬し、ポーズをとり、写生画の授業で教鞭をとった経験も吹き込み、作品にさらなる深みを与えている。美術史上の「お決まり」から現代の余暇まで、どこかで見たような情景やモチーフを用いることで、鑑賞者が題材を推測する過程を排し、その表現方法へと意識を導いていく。感情を抑えて描かれた女性たちのボディランゲージは背景と呼応しつつ、女性たちの内面への共感と熟考を促す。

会期:9月12日(木)〜11月10日(日)
住所:港区六本木6-6-9 ピラミデビル 1F
URL: https://leaflet.perrotin.com/view/847/mother-of-gloom

haru.:ペロタン東京でのダニエル・オーチャードの展示も気になります。まなざされてきた女性が主体性を取り戻すようなテーマの作品ですよね。ペロタンが入っているピラミデビルには複数のギャラリーが集まっていますね。

青山悟展『永遠なんてあるのでしょうか』 会場:ミヅマアートギャラリー

青山悟『TIME (Labour and Freedom)』(2023年)Photo by Kei Miyajima
© Satoru Aoyama, courtesy of Mizuma Art Gallery

⻘山悟の刺繍表現は、画用紙に縫い取られたドローイングのように軽やかなものから、絵画や模型のように精巧なものまで自由かつ多彩で、そこに刺繍ならではの表情や文脈が縫い込まれている。また多くの作品が、人間社会への鋭い(ときに暖かい)眼差しを宿しているのも特徴であろう。青山は古い工業用ミシンを用い、近代化以降、変容し続ける人間性や労働の価値を問い続けながら、刺繍というメディアの枠を拡張させる作品の数々を発表している。ロンドン・ゴールドスミスカレッジのテキスタイル学科を1998年に卒業、2001年にシカゴ美術館附属美術大学で美術学修士号を取得し、現在は東京を拠点に活動している。本展では、今春に目黒区美術館で開催された個展「⻘山悟 刺繍少年フォーエバー」に関連する作品や最新作の展示を行なっている。

会期:2024年10月09日(水)〜11月10日(日)
住所:新宿区市谷田町3-13 神楽ビル 2F
URL:https://mizuma-art.co.jp/

haru.:青山さんの作品は学生時代にも観ました。刺繍作品って女性の作家の方が多い印象があるので、男性の方が作っているんだと新鮮に感じたことを覚えています。

haru.がAWT BUSで回りたいおすすめルート

AWT BUSのマップはこちら

プラダ青山店(表参道)

ペロタン東京、森美術館(六本木)

国立近代美術館(竹橋)

ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)

『アートウィーク東京』

会期:2024年11⽉7⽇(⽊)〜11⽉10⽇(⽇) 10:00〜18:00
会場:都内の参加美術館・ギャラリー、AWT FOCUS、AWT BARほか各プログラム会場
主催:⼀般社団法⼈コンテンポラリーアートプラットフォーム
提携:アートバーゼル(Art Basel)
特別協⼒:⽂化庁
公式サイト:https://www.artweektokyo.com/

記事一覧へ戻る

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS