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フジテレビの深夜バラエティと初音ミクは平成を代表するカルチャー
ー初顔合わせの時、曲調や歌詞の話し合いの前に、「(初音)ミクちゃんはいくらでもスケジュール切れるし、紅白でもなんでも稼働できる」ともう優勝後の展開について話していたのが印象的でした。
京極:このチームだけ、ミュージシャンが歌わないんですよね。ボカロPだし、初音ミクとやることになるはずだから、目立てるだろうなというのはまず思いました。単純にSohbanaさんの曲調が好きなのももちろんありますけど、勝てそうという意味でも選ばしてもらいました。今回はソニーさんも絡んでいるので、その威を借りれば正式に芸人が初音ミクと一緒にやれるだろうと。
Sohbana:初音ミクは、数字的には全然『紅白(NHK紅白歌合戦)』に出られると思うんです。ボカロ界隈では「いつ出るんだ」と言われている状態だけど、出れない。でも、わかる気もするんですよね。何かの力を借りて初出場でいいのか、という論点はあるけど、その方が近道だとは思います。「ボカロってなに?」みたいな特集はいっぱい見るようになりましたけど、その先が伝わってない感じもしますし。

1997年生まれ。2017年の初投稿から独学で成長を続け、賞レース『ボカコレ』上位入賞、『プロジェクトセカイ』書き下ろし等を果たす。こんな現実ですが頑張りましょう系の歌詞が持ち味。作家としても活動し、MAISONdes “トラエノヒメ“(2023)、中川翔子“65535”(2023)、“PEAKY”(2024)の作詞作曲 / 編曲を担当する。京都大学教育学部卒。
京極:フジテレビの深夜バラエティと初音ミクって、どっちも平成を代表するものだと思うんですよ。でも、平成では共存できなかった。それがそろそろ綻び出すというか、境界がべにゃべにゃになってるんで。今回の曲が、どんな抵抗もなく一緒にやれるようになるきっかけになれば最高ですね。