田中功起の展覧会『時間がない(ときに眠ること)』が、11月6日(金)から2027年1月11日(月・祝)まで京都芸術センターで開催される。
同展は、実績を積み重ねてきた中堅アーティストを個展形式で紹介する京都芸術センターの展覧会シリーズ『FOCUS』の第7回。スマートフォンやSNSによって絶えず注意を奪われ、仕事や育児、家事に追われ、同時にいくつものことをこなすマルチタスクが求められる現代の生活。同展では、こうした時間がない状況の中で効率よく時間を使うことを提案するのではなく、「どうすれば注意と時間を取り戻せるのか」という問いを具体的な行為や実践を通して考える。
展示される作品は、「エクササイズ(練習)」として位置づけられている。会場内の南ギャラリーを「時間ギャラリー」、北ギャラリーを「睡眠/夢ギャラリー」と名づけ直し、田中の過去作と新作を織り交ぜながら映像やテキスト、写真、立体などを展示。2020年から継続する『育児と芸術実践』や、2006年頃の映像と新作映像『1000の試み』などが集う。時間や注意、睡眠や夢などを手がかりに、私たちの日常を捉え直すさまざまな「エクササイズ(練習)」が展開され、鑑賞者も実際にエクササイズを体験可能だ。




また、展覧会に先立つプロジェクトとしてこども園で実施された河原温『純粋意識』の展示記録も公開。『純粋意識』は幼稚園やこども園に「日付絵画(デイト・ペインティング)」を一定期間展示し、子どもたちが先入観や予備知識を持たず、日常のなかで作品に触れる環境をつくるプロジェクトだ。作家の死後も、そのコンセプトを引き継ぎながら世界各地で展開されている。
会期初日の11月6日(金)にはオープニングレセプション、翌7日(土)にはアーティストトークも実施される。
田中功起『時間がない(ときに眠ること)』

展 覧 会 名:京都芸術センター展覧会シリーズ「FOCUS #7」
田中功起による展覧会『時間がない(ときに眠ること)』
会 期:2026年11月6日(金)~2027年1月11日(月・祝)10:00~20:00
※11月25日(水)は休館日のため閉廊
※12月26日(土)~1月4日(月)は年末年始休暇のため閉廊
会 場:京都芸術センター ギャラリー北・南
料 金:無料
主 催:京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
助 成:公益財団法人野村財団
協 力: One Million Years Foundation、カトリック希望の家こども園
オープニングレセプション
日 時: 2026年11月6日(金)16:00~18:00
会 場: 京都芸術センター ギャラリー南(予定) ※参加無料、予約不要
アーティストトーク
日 時: 2026年11月7日(土)14:00~15:00
会 場: 京都芸術センター ミーティングルーム2(南館3階)
登 壇: 田中功起(出展作家)
参 加 費: 無料、予約優先
田中 功起
1975年生まれ。映像や執筆などによって「共に生きるとは何か」をテーマに、人々の協働や共同体のあり方を問い直す芸術実践を行う。近年は、育児とケアの視点からアートを捉え直す制作、執筆活動を続けている。
参加した主な展覧会にあいちトリエンナーレ(2019)、ミュンスター彫刻プロジェクト(2017)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2017)など。2015年にドイツ銀行によるアーティスト・オブ・ザ・イヤー、2013年に参加したヴェネチア・ビエンナーレでは日本館が特別表彰を受ける。著作、作品集に『リフレクティブ・ノート(選集)』(アートソンジェ、美術出版社、2020年/2021年)、『Precarious Practice』(Hatje Cantz、2015年)、『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局、2014年)などがある。
