5月3日(金・祝)に公開される映画『人間の境界』(英題:Green Border)の、日本版予告動画と新たな場面写真が解禁された。
2021年にベラルーシがEU(欧州連合)の混乱を狙い、EU圏内の端に位置するポーランドとの国境に大量の難民を移送したことをきっかけに、「人間の兵器」として扱われる難民家族の過酷な運命を描く同作。EU側に不法侵入として対応される映像を世界に見せ、道徳的なEUのイメージを汚すための戦略として用いられていることから、難民が「人間の兵器」とも呼ばれるようになった。監督は『ソハの地下水道』『太陽と月に背いて』などを手がけたポーランドの巨匠、アグニエシュカ・ホランド。
公開された予告動画は、シリア人家族たちがポーランドの国境警備隊に強制排除される様子や、森の中で懸命に亡命を続けるシーンなどがモノクロームで映し出されるものとなっている。場面写真は、欧州旗の模様が施された壁の前で赤ん坊を抱えて難民家族が座り込む様子など8枚が公開された。
『人間の境界』
監督:アグニエシュカ・ホランド『ソハの地下水道』『太陽と月に背いて』
出演:ジャラル・アルタウィル、マヤ・オスタシェフスカ
2023年/ポーランド、フランス、チェコ、ベルギー/ポーランド語、アラビア語、英語、フランス語/152分/G/ビスタ/カラー・モノクロ/5.1ch/原題:Zielona Granica/英題:Green Border/日本語字幕:額賀深雪/配給:トランスフォーマー
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