イスラエルのビートシーンを牽引するRejoicerが新アルバムを4月にリリース

イスラエルのビートメイカー・Rejoicer（リジョイサー）の新アルバム『This Is Reasonable』が4月12日（金）にリリースされる。

Rejoicerことユヴァル・ハヴキンは、ジャズとヒップホップの融合にインスパイアされたダウンテンポミュージックの第一人者。ロサンゼルスとテルアビブ近郊のサヴィヨンを拠点に活動しており、イスラエルのネオソウルシーンを代表するバンド・Buttering Trioの中心人物としても知られているほか、イスラエルの気鋭レーベル・Raw Tapesの主宰者でもある。

Rejoicerとしては、ロサンゼルスの名門レーベル・Stones Throwからリリースした『Energy Dreams』（2018年）と『Spiritual Sleaze』（2020年）の両アルバムにより国際的な評価を獲得。新アルバム『This Is Reasonable』は、パリを拠点とするレーベル・Circus Companyからのリリースとなる。

『This Is Reasonable』は、キーボードとシンセによる繊細なメロディーと豊かなハーモニーを中心に構成されており、チルアウトなフィーリングやメロディアスな11曲を収録。ジャズの精神とエレクトロニカからインスピレーションを受けた、穏やかなグルーヴに仕上がっている。また、2月16日（金）には先行シングルとして”I Think This Is Reasonable”がリリースされている。

タイトルの『This Is Reasonable』は、合理的、妥当、適正といった意味を持ち、現在イスラエルで起きている戦争を政治的視点で表現したもの。アルバムは彼のスタジオから100マイルも離れていない場所で激化している戦争とは対照的に、純粋で美しく、平和を感じさせる作品に仕上がっており、音楽が暴力への応答であるというRejoicerの逆説的な姿勢が際立つものとなっている。