映画『ぼくのお日さま』が、2024年秋に公開されることが決定した。
監督を務める奥山大史(おくやまひろし)の商業デビューとなる同作。米津玄師の”地球儀”や、星野源の”創造”など、多くのMVで監督 / 撮影を務めたことでも知られる奥山は、⼤学在学中に制作した⻑編初監督作『僕はイエス様が嫌い』で、史上最年少の22歳で『サンセバスチャン国際映画祭』の最優秀新⼈監督賞を受賞。2月27日(火)に28歳になったばかりで、次世代の映画界を担う存在として注目を集めている。
『ぼくのお⽇さま』は、雪の降る街を舞台に、吃⾳をもつホッケー少年・タクヤ、フュギュアスケートを学ぶ少⼥・さくら、元フィギュアスケート選⼿でさくらのコーチ・荒川の3⼈の視点から、「雪が降り始めてから雪が解けるまでの少年の成長」を描いた物語となっている。荒川役は奥山が総監督を担った「エルメス(HERMÈS)」のドキュメンタリーフィルムで撮影を共にした池松壮亮が務め、タクヤ役とさくら役は後日発表される。奥山は監督のほか、撮影 / 脚本 / 編集を手がけ、約7年習っていたフィギュアスケートの経験を活かし、スケートを滑りながらカメラを回した。
また、映画のタイトルは、佐藤良成と佐野遊穂のデュオ・ハンバート ハンバートが2014年に発表したアルバム『むかしぼくはみじめだった』に収録された同名楽曲から採られている。楽曲”ぼくのお日さま”は映画の主題歌としても起用されており、ハンバート ハンバートは奥⼭からの⼿紙を読んで今回のオファーを快諾したという。情報解禁に際し、池松、佐藤、佐野、奥山のコメントも公開された。
元フィギュアスケート選⼿のコーチ 荒川役/ 池松壮亮 コメント
奥⼭⼤史という凄まじい才能に出会い、対話を繰り返し、共感し合い、共犯できた全ての時間に感謝しています。
この世界の光の粒のような⼆⼈の才能に出会えたことにも感謝しています。
今作を共に創り上げたスタッフキャストと共に、この素晴らしい作品を届けることができることを幸せに思います。
この世界の雪解けを予感させてくれるような、あまりにもピュアで、⼼に響く映画になりました。
是⾮楽しみにしていてください。主題歌/ ハンバート ハンバート 佐藤良成 コメント
奥⼭監督から最初⼿紙をいただきました。今作ろうとしている映画は、私の曲の中の「ぼく」から物語がふくらんだもので、主題歌にもその曲「ぼくのお⽇さま」を使いたいと。脚本や前作も拝⾒して、彼と是⾮仕事したいと思い快諾しました。出来上がった作品は、どのシーンのどのカットも実に美しい光と⾊で、こんな絵を撮る奥⼭監督は恐ろしい⼈だなと思います。⾃分の曲がこんなにも素晴らしい映画となって⽣まれ変わるなんて、本当に幸せです。主題歌/ ハンバート ハンバート 佐野遊穂 コメント
とにかく映像の美しさが印象的でした。どこを切り取っても儚さが漂っていて、監督のキャラクターがそこに⼀番現れてるように感じました。この楽曲の「ぼく」や、タクヤ、荒川コーチ、それぞれに⼩さな救いがあったように、この映画がまた誰かのお⽇さまになれば嬉しい事だと思います。監督・撮影・脚本・編集 / 奥⼭⼤史 コメント
いつの⽇か、⼦どもの頃に習っていたフィギュアスケートの映画を作りたいと思っていました。でもなかなか作れずにいました。ただ思い出を映像にするだけでは映画にならない、と頭を抱える⽇々でした。そんな時、「ぼくのお⽇さま」という楽曲に出会い、惹かれるまま毎⽇聴くうちに、全く新しい物語が動き始め、 時を同じくして、池松さんに出会い、この⽅の魅⼒を映し出すことができたら、映画になると確信できました。 この作品で商業映画に初挑戦できたこと、嬉しく思います。どうぞご期待ください。