Emeraldのシングル”Pendulum”が2月28日(水)に配信リリースされ、合わせてミュージックビデオもYouTubeで公開された。
2011年に結成されたEmeraldは、中野陽介(Vo)、磯野好孝(Gt)、藤井智之(Ba)、中村龍人(Key)、高木陽(Dr)、藤井健司(Manipulator)による6人組バンド。ジャズ、ネオソウル、AORなどのサウンドにジャパニーズポップスの文脈を加えた独自のシティポップを奏で、2018年には1stミニアルバム『On Your Mind』収録の”ムーンライト”がラジオ各局でパワープレイに選出。2023年には兵庫の野外フェス『ONE MUSIC CAMP』やWACKとNiEWが企画制作した『TAMATAMA FESTIVAL』などの大型イベントに出演している。
「振り子」を意味する”Pendulum”と名付けられた同作は、人々が日々を生きながらも時に揺れ動くさまを描いた楽曲。前作”You & I”に引き続き、コーラスにDADARAYのえつこ、ギターにTAMTAMのユースケを迎えており、ミックス / マスタリングはEmeraldの1st、2ndアルバムでもエンジニアとして参加した山下大輔が務めた。
同作のミュージックビデオは、2023年にリリースされた”楽園”と同じくeiji okamuraが手がけた。バレエダンサーのmayuko yoshioka(吉岡眞友子)を起用しており、揺れ動く心情世界を表現した映像に仕上がっている。
また、リリースに際して中野のコメントも公開された。
私たちは運命(さだめ)の中を、「ふりこ-Pendulum-」のように揺れながら生きている。
人は運命(さだめ)に縛られて「こうあるべき」「こうしなくてはいけない」と思い込んで苦しんだり、捉えどころのない他人や社会に対して「真実を知りたい」というような強迫観念に囚われたりします。曲と向き合いながら、そうしたことを一旦手放して、人様の目を気にせず、自分にとって本当に心地いい場所や時間を思い描いてみたらいいじゃないかという気持ちになりました。
前作「You & I」も今作「Pendulum」も曲の中に他者との「重なり」を取り入れていくという試みをしています。それ故に、掛け合いのようなメロディの応酬を楽曲に取り入れていく形をとってます。さだめの外へ行こうとするその力は、さだめの内側にも波紋とエネルギーを生み出して変化していく。そういう野心的な曲でもあります。音楽と共に成長し変化していきたいというEmeraldらしい曲になったなと思います。この曲が皆様のさだめと向き合う日々のお供にあれたら嬉しいです。
Vo. 中野陽介
Pendulum
アーティスト名: Emerald
Release: 2004.02.28 Format: Digital
Label: Maypril Records
Track:
1. Pendulum