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リアルな繋がりを大切にする。「本音で話せる人を何よりも大事に」
Celeina:お手紙の中で1つ気になったのは「SNSってのが流行るけど、そこにある友達の数とかマジでどうでもいいからな」という部分。長塚さんの中で、SNSとの関わり方は過去と今で何か違ったりするんですか?
SNSってのが流行るけど、そこにある友達の数とかマジでどうでもいいからな。なんだかんだ本音を伝えるのが苦手なお前が、ちゃんと本音で話せる人を何よりも大事にしろよ。大事なものを本気で大事にしていこうと思ったら、抱えられるものなんて本当に少ないぞ。お前手先はすげぇ器用だけどそんなにキャパ無いんだからな!
長塚健斗(WONK)の手紙抜粋(「#あの頃のジブンに届けたいコトバ」presented by FRISK より)
長塚:当時はmixiだったんですけど、mixiはFacebookやInstagramともまた違って、好きなもののジャンルがあって、それを好きな人が集まっているコミュニティが形成されていて。
逆に今のSNSは、それを使って商売している人がたくさんいる中で、自分を良く見せたり、フォローしてくれている人の数でその人の価値がはかられたりすることもあるじゃないですか。それは商売のあり方としては良いのかもしれないけど、そこにいる友達って、本当の友達? と思ったんです。そういう意味では当時のmixiの「それが好き」という狭いコミュニティが、今よりもリアルにあったと思いますね。
Celeina:確かに今、SNSと現実との垣根が無くなっているように感じるタイミングも増えてきたと感じていて。その中で、この1行は、SNSから一歩引いて俯瞰する自分も大事にしなきゃと思わせてくれました。
タカノ:そして、そこから続く「本音を伝えるのが苦手なお前が、ちゃんと本音で話せる人を何よりも大事にしろよ」という一節は、多くの人に通じることなんじゃないかと思いました。
長塚:本音ってしんどいじゃないですか。疲れるし。でも、それを言い合える仲の人って超貴重だと思います。
タカノ:具体的にはどんな方ですか?
長塚:今の仲間もそうですよ。WONKメンバーもそうだし、家族も。SNSの話になりますけど、昨年、整理したんですよ。今の生き方に無駄が多いと思って。Facebookとか、3000人も繋がっちゃった人が溜まっていたんですけど、「この人、誰?」みたいな人とか10年会ってないけど……みたいな人たちとか、整理していたら2700人くらい減っていて。
Celeina:断捨離。
長塚:でも、残った人たちがめっちゃリアルなんですよ。今の自分の生活や仕事にちゃんと活きている人たちは残っている。この人たちの顔ぶれを見ると、素敵な人たちが多いと思えたのが嬉しくて。「この人、何やってんだろう?」と思って見ると、意外に仕事が近かったり、住んでいる場所が近かったりして。心も軽くなったんですよね。断捨離って良いぞ(笑)。