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大麻についてもタブー視せずに議論を
ーさっき一瞬話題にも出たドラッグの問題って、学校とかに貼っているポスターだと「ダメ、ゼッタイ」じゃないですか。一方で、その気になれば入手できちゃうっていう状況とか、国によっては合法なものもあったりして、いい悪いはさておき、何て言うんですかね……
寺田:フェンタニルは本当に大変な問題だと思ってますし、覚醒剤もそうですけど、大麻に関してはもうちょっとタブー視せずに、議論してもいいと思いますね。たとえばカナダは許可されていて、行くと確実に違う匂いとして漂うわけですよね。いわゆるドラッグを取り扱う反社会の人達の資金源を断つためだとか様々なロジックがありますけど、健康面で考えても大麻に関しては諸説出てくるし、日本も医療用大麻の使用に向けた法整備も進んできていますし。
厚労省の経済局と色々話したりはしていたんですけど、今まで連綿と続いてきた在り方自体の踏襲はやっぱり避けられなくて。僕もお酒を辞めて4年になりますど、お酒の方がよっぽど体には悪いし、常習性もあるし、タバコも本当に体に悪いので、他と比べてどうなのかということはちゃんと理解されるように、タブー視せずに議論してもいいのかなと(※)。
※原田隆之(筑波大学教授)執筆の記事「大麻合法化論を考える 本当に害は小さいのか、医療目的の使用の是非は?」
ー寺田さんみたいな考え方だと潰されちゃうのかなって思っちゃいますが……
寺田:力がないから潰されないですよ(笑)。それに何かしら問題があって潰されるとすれば、潰す側=既得権益を侵された勢力がいるということですけど、それであれば対抗する組織もできると思うんです。僕も力ないですし、だからもっと色々議論したらいいと思うんですよね。インバウンドが増えてる中で、日本の伝統的な捉え方がミスマッチを生んでいるタトゥー / 入墨も含めて、いろんな議論があっていいと思います。
ー今おっしゃった既得権益というのが、自民党のイメージなんですけど……
寺田:って言うほどでもないですよ。もちろん様々な団体の意見を聞くという役割を自民党は果たしていますけど、僕も二十何年見てますけど、昔ほどお金と票で繋がって物事が決められていく状況ではないですね。