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三宅健のまさかの変貌と、宮藤官九郎が一番言いたかったこと
主役の菅田将暉とヒロイン役の井上真央が本作の立役者なのは言うまでもないが、ぜひV6の三宅健にも注目してほしい。「モモちゃんの幸せを祈る会」のメンバーである「タケ」という男性に扮しており、熱い性格といえば聞こえはいいが、表面的な言動は粗野な不良そのもので、バラエティ番組『伊藤家の食卓』で見たような明るくて楽しい雰囲気のお兄ちゃんとは似ても似つかず、「本当に三宅健というその人なのか」と、何度も確認したくなるほどの変貌ぶりだったのだ。
ちなみに、晋作が口にする「外の人間はどうしていいか、何が正解かわからなくて」に対しての、竹原ピストル演じるケンの「ただ見でればいい。(コロナが終わったら)たまに見に来ればいいんでない?」というセリフについて、脚本を手がけた宮藤官九郎はこのように語っている。
晋作が言う「外の人間はどうしていいか、何が正解かわからなくて」というのは僕の本音で、ずっとモヤモヤしてたんだけど、それに対するケンの「ただ見でればいい。(コロナが終わったら)たまに見に来ればいいんでない?」というセリフは、あのとき感じたモヤモヤへの答えをいま言葉にするならこういう感じかなとしっくりきたんです。それが僕の一番言いたかったことかなと思います。
宮藤官九郎(プレス資料より抜粋)
それは、地方に住む人の強さを讃えていると同時に、都会の人が田舎に対して感じてしまう疎外感に対するひとつの答えであるよう思う。泣いて笑ってほっこりと笑顔になりつつも、やはり震災やコロナ禍を経ての「これから」を考えるヒントを得るためにも、本作をご覧になってほしい。

『サンセット・サンライズ』

2025年1月17日(金)全国公開
出演:
菅⽥将暉
井上真央
⽵原ピストル ⼭本浩司 好井まさお 藤間爽⼦ 茅島みずき
⽩川和⼦ ビートきよし 半海⼀晃 宮崎吐夢 少路勇介 松尾貴史
三宅健 池脇千鶴 ⼩⽇向⽂世 / 中村雅俊
脚本:宮藤官九郎
監督:岸善幸『あゝ、荒野』
原作:楡周平『サンセット・サンライズ』(講談社⽂庫)*⽂庫版は10⽉16⽇刊⾏予定
⾳楽:網守将平
主題歌:⻘葉市⼦
製作:⽯井紹良 神⼭健⼀郎 ⼭⽥邦雄 ⽵澤 浩 ⾓⽥真敏 渡邊万由美 ⼩林敏之 渡辺章仁
企画・プロデュース:佐藤順⼦
エグゼクティブプロデューサー:中村優⼦ 杉⽥浩光
プロデューサー:富⽥朋⼦
共同プロデューサー:⾕⼾豊
撮影:今村圭佑
照明:平⼭達弥
録⾳:原川慎平
⾳響効果:⼤塚智⼦
キャスティング:⽥端利江 ⼭下葉⼦
美術:露⽊恵美⼦
装飾:松尾⽂⼦ 福岡淳太郎
スタイリスト:伊賀⼤介
⾐装:⽥⼝慧
ヘアメイク:新井はるか
助監督:⼭⽥卓司
制作担当:宮森隆介 ⽥中智明
編集:岡下慶仁
ラインプロデューサー:塚村悦郎
製作幹事:murmur
制作プロダクション:テレビマンユニオン
配給:ワーナー・ブラザース映画
Ⓒ楡周平/講談社 Ⓒ2024「サンセット・サンライズ」製作委員会
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/sunsetsunrise/