INDEX
ポジティブだけど思う、日常は楽しいことばかりじゃないということ
―水平線の曲って、どちらが書いた曲も、歌詞の中にあまり個人的な思いは直接的に描かれていないような気がしていて……あくまでも、水平線として、歌詞を書いているような印象があります。
安東:直接的に自分の中身を出すみたいな歌詞は、2人ともあんまり書かないんじゃないかな。ただ、“たまらないね!“の歌詞は、僕自身の人間性が結構出ていると思っていて。
―どういうことでしょう?
安東:僕、実はかなりポジティブなんですよ。
田嶋:そうそう。でも曲調も含めて、めっちゃポジティブなところが目立っているからこそ、意外と安東くんの内省的な部分が浮き彫りになっているような感じがしています。

―基本的にはポップですが、<賑やかな孤独>とか、ちょっと気になるワードも混じっていますよね。
安東:楽しい曲をつくりたいなっていうのが、まず大前提としてあって。でも明るいだけで終わってしまったら、水平線っぽさがちょっと消えてしまうから、Bメロをマイナー調にしてみたりとかして。日常って、そんなに楽しいことばっかりじゃないじゃないですか。だから人前では明るく見える人も、一人の時間にはいろいろあるよねみたいな深みは、出したかったんですよね。
―なるほど。今回が初タイアップ曲ということですが、何かテーマを与えられると、自分たちから何が出てくるのかわからないような面白さがあったんじゃないですか?
田嶋:そうですね、それが新鮮でした。
安東:どうやったら与えられたテーマに流され過ぎず、落とし込むことができるのかっていう実験がすごく楽しかったです。
―結果的に出てきたものは、水平線らしさはあるけれど、これまでにない雰囲気の曲には仕上がったわけで、このバンドは、まだまだいろいろな引き出しがあるというか、バンドの可能性のようなものを感じました。
安東:ありがとうございます。今回はこういうアウトプットになりましたけど、まだまだいろんな形でアウトプットしたいし、「水平線らしさ」みたいなものも、まだまだ形成している途中ではあると思っていて。
田嶋:うん、そうだね。
―そう言えば、活動開始当初に「旅するロックンロールバンド」というキャッチフレーズがありましたが……。
安東:それは最近の自分たちと近い感じがあるなって、改めて思っていて。いろんな音楽のエッセンスを取り入れて、それを自分たちのものにしたいんです。「音楽の旅」じゃないですけど、J-ROCKの島に行ったり、UK ROCKの島に行ったり、フォークの島に行ったりしながら、『ONE PIECE』みたいに仲間を増やしていって、全員自分たちの船に乗っけて、一緒に旅をするみたいなイメージをしています。島の数がちょっと計り知れないので、これは終わらんなあって思ったりもするんですけど、いまはワクワク感のほうが強いです。

水平線 企画『潮の目』

潮の目 -いつ-
2025.07.24(木)大阪・心斎橋LIVE HOUSE Pangea
OPEN 18:30 / START 19:00
共演:DENIMS
潮の目 -む-
2025.07.30(水)東京・渋谷 Spotify O-nest
OPEN 18:30 / START 19:00
共演:おとぎ話
チケット:
e+:https://eplus.jp/suiheisen/
ローチケ:https://l-tike.com/search/?lcd=74231
ぴあ:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2518991