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私たちの隣にある、⽇本のストリートアート

展⽰の終盤では、現在ストリートアートシーンで活躍する5名の⽇本のアーティストが紹介される。他国と⽐べて、まだストリートアートが成熟しきっていないという⽇本(解説パネルの⾔葉を借りると「⽇本社会特有の厳格で秩序ある空気」ゆえ)。けれど着々とアートとして認知され、街並みに組み込まれ始めている。

⼼に残るのは、東京の地下鉄路線図の上にグラフィティを描いたJIKKENRATの作品だ。1969年にニューヨークで始まった「ここに我あり!」のマインドを⾃覚的に引き継いだ、ストリートアートの原点そのものと⾔える作品ではないだろうか。

昨年オープンした国内最⼤級のスケボー施設・ムラサキパーク⽴川⽴⾶の⼤壁画を担当し、アーティストとして存在感を⾼めているSUIKOの2作品も。鮮やかな⾊彩と、有機と無機の間にあるような形態が魅⼒的だ。
また会場出⼝付近でも、本展のために編集されたというSUIKOの床⾯ミューラル(壁画)制作過程のムービーを 観ることができる。そちらは愛媛県・松⼭市のスケートパークでのプロジェクトだそうだ。