ストリートアートのことをどれだけ知っているだろう。東京・渋⾕ストリームホールにて開催中の『Stream of Banksy Effect ストリートアートの進化と⾰命 展 – Street Art (R)Evolution – 』は、ストリートアートがそもそもどんなもので、どう進化してきて、今どんな感じなのかを丸ごと教えてくれる、教科書とも⾔える⾮常に珍しい展覧会だ。
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ストリートアート射程圏外のアートファンにも観てほしい
バンクシーの活躍もあり、現代アートシーンで⼤きな存在感を放っているストリートアート。「なんとなくこんな感じ?」というふわっとしたイメージを確かな鑑賞体験に置き換え、⾃分はどう思うか、どんな作品が好きかなのか(あるいは嫌いなのか)をハッキリさせるまたとないチャンスである。

個⼈的には、これまでストリートアートを射程に収めて来なかったアートファンにこそ 観てほしい。グラフィティ=ヤンチャな若者の落書き=違法⾏為=⾃分とは無縁、なんて思っている⼈にこそ⾒てほしい! もしかしたら本来、私たちはストリートアートにもっともっと共感できるはずなのかもしれない。

フォトブースに置かれたものは全て、グラフィティアートを描くための道具だという。後で観る道具の展⽰コーナーと併せて、創造の現場を具体的にイメージさせてくれて興味深い。