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シトナユイと話し合う、恋愛観や人生観。大切なのは「自分の評価を他人に任せない」

2024.9.4

シトナユイ『まっすぐ』

#PR #MUSIC

ありのままの自分をそのまま出している女の子ってあんまりいないと思うんですよ。

─<Boy dreaming sweet pretty cute charming girlfriend / (Hah) it’s just a 幻想>(男性が夢見る「可愛くてキュートでチャーミングなガールフレンド」なんて幻想)と英語で歌っていますが、実際にそう思ったことはありますか?

シトナ:実際に思ったことはあまりないですけど、私の場合、それとは逆の幻想をたまに押し付けられることはありますね。大人しくて人見知りの性格なのに「すごく遊んでそう」とか「強そう」「恋愛経験豊富そう」みたいに言われたりして。どちらにせよ、ありのままの自分をそのまま出している女の子ってあんまりいないと思うんですよ。なので、そういう他者からの押し付けに対する皮肉がこの曲にはちょっと込められているんです。

─特にセクシュアリティーをオープンに表現している女性に対しては、蔑視的な振る舞いをする男性が少なくないと感じています。

シトナ:そうですね、実際にそういうこともあります。私が何か問題に直面した時や周りの状況を見ていると、「あの子、お化粧濃いよね」とか「男の子とばかり仲良くしてるよね」なんて言われたりして。そういう、外からの印象や思い込みで孤立することもありました。これは女子高でも共学でも、学生や女性特有の世界なのかもしれない。

─ちなみに、男性が描く作品に登場する女性について、ここで言うような「可愛くてキュートでチャーミング」な、いわゆる男性の幻想を具現化してると感じることはありますか?

シトナ:作品に限らず、男性社会では「女の子はこうであれ」みたいな願望って確かに感じる時はあります。私、坂道系のアイドルが本当に好きなんですけど、彼女たちに対してそう思っている男性は多いし、それを受け入れているアイドルも中にはいると思います。

─おっしゃるように、アイドルはファンの幻想を背負っている部分が少なからずありますよね。それに抗い、自分らしさを通すアイドルも増えてはきていますが、そういう人たちはバッシングの対象になりやすい。

シトナ:そうですね。逆に、私を含めた女性も男性に対し「イケメンで高身長がいい」みたいな理想を押し付けてしまう場合もあって。結局、お互いに幻想を抱き合っているところがあるのはないかと。その幻想に対して皮肉を込めたような、一歩踏み込んで表現する曲があってもいいかなと思っています。

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