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みんなが「良い」と言うものより、自分だけしか知らないものを発見するのが好き
Celeina:お手紙の冒頭で、私たちを取り巻く環境での騒音みたいなことに触れていらっしゃるじゃないですか。そこから、自分の幸せにフォーカスすることも大事なんだよと言ってくれている気がして。その視点の転換は、いつ頃からされるようになったんですか? 昔からずっとそう思われたんですか?
世の中が、もうこの世界は終わりだ、経済的にもダメでこの国はダメな国だと毎日のように言っているでしょう?それは殆ど嘘だ。ただみんなの気を引きたくて調子の良いことを言っているだけなんだ。クラスにも悲しい言葉をいっぱい使ってみんなの気をひきたがる子がいたでしょう?あれを大人になってもやってる寂しい連中が沢山いるんだ。君はそんなものに耳を貸す必要は無い。
三船雅也(ROTH BART BARON)の手紙抜粋(「#あの頃のジブンに届けたいコトバ」presented by FRISK より)
三船:昔からだと思います。世界中の人が「これ良いよね」って言うものより、自分だけしか知らない小さい「何か楽しいよね」ってことを発見することが好きなタイプだったというか。だから、周りで流行っているものとかあまり興味なくて。いつも「こっちの方が面白くない?」って、気づいたらみんなと違う方向に行って、「三船、どこ行った?」みたいな感じ(笑)。そういうキャラだったから、小さいときから、目線はあまり変わってないとは思うんですけど。
明確に俯瞰してそれをやり始めたというよりは、ズレてるなと思ったんですよ。世の中の構造や全体的な流れとかに、良いとされるものの過大評価とか、悪いとされるものの過小評価みたいなものがたくさんあって。そこに合わせて生きていくのは難しいなと思ったときに、そのズレみたいなのを楽しんでみようというか。そのズレを埋めて繋ぐ作業として、音楽とか何かを作るようになってきた感じがしますね。
タカノ:自分の感性を信頼するって、誰にとってもすごい大事なことですよね。僕もお手紙の中で「君は特別だ、君が世界そのもので、この世界から君を守ってくれるのは君しかいない」って一節が大好きで。過去の自分を受容できる人って、他の人にも優しくできるじゃないですか。なので、すごく大事な考え方だなと思いました。多くの人に読んでほしい。