2024年に開業55周年を迎えたPARCO。55周年を記念して、松任谷由美が出演した特別番組や森山未來と大根仁による『PARCO文化祭』など年間を通して様々な記念イベントが開催されている。そして「PARCO RADIO WAVE」と題した企画では、全5つのラジオ局とPARCOがコラボレーション。テーマの「Re:メモリーズ」には、多様な文化 / カルチャーを発信してきたPARCOの思い出を、リスナーと対話するメディアであるラジオを通して再び思い起こしていきたいというメッセージが込められている。
2024年11月18日に放送されたJ-WAVE『GRAND MARQUEE』ではPARCOとの思い出について現在ロンドン在住のシンガーソングライターである小袋成彬との深掘りトークを実施。渋谷PARCOの館内BGMセレクターやDJイベントも担当する小袋に、幼少期からのPARCOとの関係や、これからDJで実現したいことについて話を聞いた。
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浦和PARCOでの思い出
Celeina(MC):J-WAVE『GRAND MARQUEE』、今日はPARCO55周年企画として、ゲストに小袋成彬さんをお迎えしております。
小袋:意外にも初めましてですよね(※)。よろしくお願いします。
Celeina:確かに、直接お話するのは初めてかもしれないです。今日はロンドンからリモートでお話いただいていますが、ロンドンの秋はいかがですか?
※編注:小袋成彬が率いる『FLIP SIDE PLANET』は『GRAND MARQUEE』内にコーナーを持っている。
小袋:もうロンドンは冬ですね。今日は現時点で9℃、この後12℃まで上がる予報なんですが、なかなか晴れないんですよ。何年経っても、この寒さには慣れないです。
タカノ(MC):ロンドンに住まれてから何年になるんでしょう。
小袋:もうすぐ6年になるので、日本語を喋るのも久々です。
タカノ:今日は小袋さんとPARCOをキーワードにたっぷりとお話していきたいと思います。よろしくお願いします。
Celeina:小袋さんがPARCOに初めて行かれたのは、いつ頃でしたか?
小袋:地元の浦和駅前にPARCOがあって、高校生の頃に本格的に認識するようになりました。電車で通学するようになったことで、最寄り駅の象徴としてPARCOが存在するようになったんですよね。タワーレコードに寄ったり、映画を観ていました。
Celeina:当時は何の映画をご覧になっていたのでしょう。
小袋:全然思い出せないですね。最近だとエンディングエンディングに使われた宇多田さんの名曲のリミックス“Beautiful World (Da Capo Version)”を作ったこともあって、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観に行きました。
タカノ:映画館も劇場もありますし、PARCOはカルチャーの発信地ですよね。
小袋:浦和のPARCOは図書館もあるので、頻繁に本も借りていました。(※)
※編注:浦和PARCOが入っている駅ビル、コムナーレの8階にさいたま市立中央図書館がある。
タカノ:凄く素敵です。僕は高校時代、吉祥寺のPARCOに通っていて。雑貨や洋服も買っていましたし、屋上でフリーマーケットをやっていたんですよね。それを眺めるのが楽しかった。
Celeina:私は小学校高学年の時、渋谷PARCOに行ったのがデビューだったかな。
タカノ:改めてPARCOは街に根付いている存在だなと感じました。
小袋:店舗ごとに、その地域のカラーもありますよね。
タカノ:街ごとに比べてみるのも面白そうです。