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にしなが語る、今のモード 歪な自分をもっと愛してほしい

2024.9.11

にしな“plum”

#PR #MUSIC

ずっと悩んでいる。「これでよかったのかな?」という気持ちがずっとある。

―デビューしてから、現時点で2枚のフルアルバムを作り、その都度その都度「やり遂げてきた」という実感があるからこそ、今のモードに辿り着けているという部分もあると思いますか?

にしな:ああ……どうなんですかね。自分の難しいところなんですけど、完結したことがないんですよね。「やり遂げました!」と思ったことがない。ずっと悩んでいるんです。「これでよかったのかな?」という気持ちがずっとある。だからこそ、「楽しむことを大切にしよう」と思っているのかもしれないです。結局、自分の悩みは終らないから。それなら、楽しむしかないなって。

―楽曲を作る動機が、昔と今とで変わったと感じることはありますか?

にしな:「作るのが楽しい」とか「何かを作りたい」とか、根底は変わらないと思います。でも昔に比べると、今は聴いてくれる方と直接出会うことで、「こんな方が聴いてくれているんだ」と知ることができていて。ハッピーな感情で作ることもあれば、人に言えない悩みを曲にしようとすることもある、そういう部分はずっと変わらないけど、それに加えて今は「聴いている人たちと、どんなふうに一緒に楽しんでいけるだろう?」ということは、曲を作りはじめるときに想像できるようになりました。

―「聴いている人と一緒に楽しむ」ということと、先ほどおっしゃっていた「人はそれぞれであり、正解がない」ということは、にしなさんの中でどのようにつながり、楽曲になっていくのだと思いますか?

にしな:私は、歌詞の内容で「みんなハッピーだよね」みたいなことは書けないんですよね。それよりは、やっぱり「人はそれぞれだよね」とか、「私、悲しいんだよね」みたいなことが歌詞になることが多いんですけど、それでも音楽の素晴らしいところは、言葉がないところで楽しめることだと思うんです。

歌っている内容がいくら「人それぞれなんだ」ということや悲しいことであっても、その音楽が流れているその場所にいて、一緒に同じ時間を共有して、音を聴くことができれば、みんなで楽しくなれる。矛盾することなのかもしれないけど、それができるのが音楽なんだと思います。

―子どもの頃のお話で「もしかしたら、この孤独感は自分だけのものかもしれない」という感覚をおっしゃっていましたが、生きていく中で得た「人はそれぞれなんだ」という気付きとは別の部分で、孤独感はにしなさんの中に深く根付いていたものなのかなと、曲を聴いていても思います。

にしな:そうですね、孤独感はあります。たまにそこに落ちることもありますけど、でも、どちらかというと、今は「それも人間味なんだな」と思えるようになっていると思います。孤独感から派生して生まれる行動や気持ちが、人それぞれの人間味を作っていくものだと思うんです。なので、孤独すらも楽しむことができたらいいなと今は思いますね。あと、楽曲を作るとき、私はいつもひとりなんです。相談できる人はたくさん増えましたけど、制作のときに表れる孤独感というのは、どうしてもあるなと思います。

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