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安部勇磨のソロ作『Hotel New Yuma』でのコーラスワーク
―“冬越え”のコーラスにはなぎささん以外にも藤原さくらさんと優河さんも参加されていましたね。
安部:いろんな人と一緒に曲をつくってみたいなと思って、僕の中で「声がいい人」というとその3人だったので、あれはすごく贅沢だったなと思います。なぎささんにはその延長で、自分のアルバムにも参加してほしいなと思って声をかけました。
むらかみ:“冬越え”のレコーディングはコーラスが3人いたので、ある程度歌い方が決まっている状態で録音に入りました。今回の安部さんのアルバムでは、レコーディングをしながら、都度指示をいただいて、普段では出さないような声も使いました。「私ってこういう声も出せるんだ」って気がつく瞬間が結構あって。きれいに出すというよりも、音としての面白さを重視しているように感じました。合いの手のようなコーラスをやってみたり。やったことがないコーラスに挑戦できて、すごく楽しかったです。

―“惚けるな”はまさにそういう感じだし、『Hotel New Yuma』には耳に残る音やコーラスがたくさん入ってますよね。
安部:今回のアルバムは今までで一番頑張ってつくったと思っていて、その中になぎささんの声はどうしても必要で。なぎささんの声はブラジルの音楽を聴いてる気持ちになるんですよ。ブラジルの音楽には男性と女性が混合で歌ってるものも多いんですけど、スウィートな感じというか、だけど野暮ったさもちゃんとあって、へにょっとしてるというか、ニュアンスなんですけど(笑)。今回もしなぎささんに歌ってもらってなかったら、聴いたときにこのホテルがどこにあるかの印象も変わってくるかなと思うので、本当によかったなと思ってます。