INDEX
「音」で身体を治したり癒したりすることが必要な時代
―先日ライブを観させてもらって、すごく「癒し」を感じたし、目まぐるしいスピードで動く社会の流れを音楽で緩めてくれるような感覚ももらいました。CHAIでライブをやっていたときと、今MANAKANAでライブをやるとき、自分たちとしてはどういった感覚の違いがありますか?
MANA:CHAIのときはどちらかというと「興奮状態が正しい」という感じだったけど、今私の中では「リラックス」がテーマ。それが今の自分にとってもすごく必要。CHAIの頃と変わっていないのは、そのときの自分に必要な音楽を自分で作っていること。今自分たちに必要だし、みんなにも必要なんじゃないかというテーマをもとに、音楽を作っていることは一緒だね。
KANA:音楽の周波数って目には見えないけど、身体、臓器、心とかに響くものだと思うんだよ。CHAIで発した周波数は、興奮状態にさせたりハッピーな気持ちにさせたりするものだったと思うんだけど、今は身体も心も落ち着いて、魂にも響くような音楽をやりたいと思ってる。
―今、みんなにとってヒーリングが必要な時代だ、という感覚がある?
KANA:コロナが流行って、目に見えないウイルスに薬が効かない時代だと感じていて。その中で私はヨガやよもぎ蒸しをやったりしたんだよね。自分がインプットしてフィットしたものを、次はアウトプットしたいって気持ちが出てきた。自分の免疫力を上げることが重視されるようになって、瞑想やメディテーションが流行ったりしているけど、「音」で身体を治したり癒したりすることはまだ日本にあまり入ってないなという感覚があったから、時代に沿ってるのかもしれんって自分では思ってる。
―ときには世間にアンチテーゼを掲げながら、時代の一歩先に2人がいてくれて、みんなが必要な音やメッセージを発信するスタンスは、CHAI結成時からずっと変わってないですね。
MANA:めっちゃ嬉しい!
