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Little Black Dressインタビュー 着飾ることは、自由を楽しむ強さでもある

2025.3.6

Little Black Dress“PLAY GIRL”

#PR #MUSIC

常識を壊されているからこそ描ける「男女の恋愛」

ーこの曲は1980年代邦楽ロックがモチーフになっているとのことですが、1980年代はバブル期でしたよね。現在はその時期に特に盛り上がった恋愛至上主義や異性愛規範がどんどん解体されている最中ですが、「男女の恋愛」という設定で曲を作る難しさを感じることはありますか?

遼:あまり難しく感じないです。私の周りには男とか女とかでは括りきれない魅力的な人が本当にいっぱいいて。毎年LGBTQ+の方々を支援するイベントに出演させてもらってるんですが、一人ひとり、それぞれの性別に括られない考え方があるんですよね。その前提で歌詞を書いてるから、難しいとも思わないのかもしれません。

ーいわゆる「常識」とされるものの外にいろんなものがあることをわかっているから、「男女の恋愛」もただの設定の一つとして描けるという。

遼:そうですね。昨年リリースした“猫じゃらし”という曲は失恋ソングですけど、男も女も出てこない。だからこそ大切な人と一生会えなくなったという方にも届く曲だろうし、届いた時点でその人のストーリーの一部になっていくから。“PLAY GIRL”に関しては、男と女という言葉を使った方が伝わりやすいと思いました。映画のキャスティングをするような感覚ですね。

ー確かに映画なら、登場人物とは違う属性の人でも感動できるし、それが普通ですもんね。

遼:私は昭和歌謡の中でも沢田研二さんの、特に阿久悠さんが作詞した曲が好きなんですが、阿久悠さんの歌詞にも「男」と「女」、「自由」、「孤独」がよく出てくるんです。でも、聴き手は男女を対立させてるようには感じないんですよね。自分の心にいろんな自分がいるように、私も<男とは>という歌詞にも共感できる。そういう書き方がカッコいいと思うし、私の肌に馴染んでるのかなと思います。だから裏には色々秘めた思いを、昭和歌謡的な表現の要素を活かして「男と女」というワードで表現したり、少ない行数に起承転結を込めたりしている感覚です。

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