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カラコルムの山々インタビュー 現代に必要な「青春」の肯定

2024.11.15

カラコルムの山々『週刊奇抜』

#PR #MUSIC

メンバーは「一緒にバラエティ番組に出演している感覚になれる人」

―そもそも、カラコルムの山々はどのように始まったのでしょうか。ZAZEN BOYSの向井秀徳さんとも先日の自主企画では共演されていて、YouTubeのコメントのところでも、ZAZENを想起したと言われていますね。

石田:ZAZEN BOYSのライブを2017年の『夏の魔物』で観て、衝撃を受けて結成しました。最初は小川諒太(Key)とぐら(Dr)とZAZEN BOYZのコピーバンドをやっていたところに、大学に進学してからベースの木村(優太)さんが加入したところからです。

カラコルムの山々(カラコルムノヤマヤマ)
石田想太朗(Vo / Gt)、ぐら(Dr)、小川諒太(Key)、木村優太(Ba)から成り、2021年夏より東京を拠点に活動するキネマポップバンド。オルタナティブなビートの上で石田想太朗のポエトリーがドラマチックに展開される。学生ビッグバンドやジャズ研など様々な音楽遍歴を持つメンバーが織りなすビートは楽曲ごとにファンクやテクノ、クラシックなど様々な顔をみせ、ポップかつ独創性あふれるサビも印象的。 また非常に熱量の高いライブも必見。音楽家然とした緊張感にあふれる生演奏は、複雑な変拍子を軸としたループミュージックをダンサンブルにステージで展開していく。メンバー各人の音楽のルーツは様々だがそれぞれから提案されるバラエティ豊かなアレンジがバンドの幅を広げる。

―木村さんが加入したのは、どんなきっかけがあったのでしょうか。

木村:青学の文化祭に向けて部室でリハをしていたら、偶然楽器を置きにきた(石田)想太朗が話しかけてきたんですよ。話しているうちに「カラコルムの山々というバンドをやっているんですけど、エレキベース弾けますか?」って聞かれて。

石田:それで「弾ける」って言ったよね。実は全然弾いたことないのに。

木村:言ったね。当時はウッドベースしかやったことなかった。でもサポートというものをやってみたかったので。

―石田さんは木村さんにピンと来るものがあったのでしょうか?

石田:話しかけた時、木村さんはジャズドラマーがスティックを落とした後のリカバリー集の動画を見ていたんですね。ミスした後に綺麗にプレイへ戻る部分に格好良さを感じるらしいんですけど、初対面でその話を聞いたので「この人、変わっているぞ」と(笑)。人として気になる部分があったので誘いました。

―「一緒に音楽をやりたい」と感じる要素として、変な部分があることも重要なんですね。

石田:その人と一緒にバラエティ番組に出演している感覚になる人に興味があります。テレビで不思議系の方が変なことを言った時って、MCの人は「この人違うかも……」とは言わないんですよ。「この人はどんな人?」って探っていく企画が番組内でスタートする。そういう感じで掘り下げたくなる人が好きですし、そういった企画や会話に付き合ってくれる人と一緒にいたいと思うんです。お互いに喋る理由があるのではなく、互いの外にある目的に向かって一緒に会話できるというか。

無観客のスタジオライブを配信している感じかも。現場には観客は誰もいないけれど、実際には配信されているみたいな感じで、内輪でやっているわけでもなく、お客さんが沢山いる中でやっている感覚でもないですね。

―カラコルムの山々はどんな番組ですか?

石田:『ザ・ベストテン』みたいな感じかな。お客さんがその場にいるわけじゃないのに、凄く煌びやかな空間が作り出されているハコ感が良くて。カメラがあるから成立しているけど、本来はおかしいことじゃないですか。その馬鹿らしさや無駄さ、豪華さに惹かれているんだと思います。

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