メインコンテンツまでスキップ
NEWS EVENT SPECIAL SERIES

『ひゃくえむ。』劇場アニメ化の難題、“名言”と“速さ”をどう描くか。岩井澤監督が語る

2025.9.18

#MOVIE

松坂桃李と染谷将太が引き出したキャラクターの深み

─走る才能によって自分の居場所や友人を築いてきたトガシ。その声を松坂桃李さんにお願いしたのは、どんな思いからだったのでしょうか。

岩井澤:トガシには走る才能があって、まわりに彼を慕う友人もたくさんいる。なので「主人公感」を出すことが必要だと思っていて。松坂さんの声は、落ち着いた中にしっかりとした芯を感じさせるのでぴったりだと感じました。また、スターである松坂さんが演じることで「主人公感」がより出せるのかな、と。彼に演じてもらえたことでトガシというキャラクターがイメージしやすくなったと思います。泣くシーンでは、声だけでなく全身で表現してくださり、アニメーションとバチっと合っていて圧巻でした。

トガシ / ©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会

─トガシのライバルである小宮の声は、なぜ染谷将太さんにお願いされたのでしょうか。

岩井澤:小宮は、言葉数が少なく秘めたものを感じさせる人物です。染谷さんの演技にはどこか影を感じていたので、その姿が小宮と重なるように思え、お願いしました。ダイナミックな感情をそのまま発露させるのではなく、どこか抑えながら演じる声が素晴らしいですよね。染谷さんのハッとした表情など、声だけで小宮の感情が動いたことがわかるような繊細な演技が素晴らしかったので、それを参考にアニメーションにもフィードバックした箇所がいくつもあります。松坂さんと染谷さんの演技に引っ張っていってもらいました。

小宮 / ©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会

RECOMMEND

NiEW’S PLAYLIST

編集部がオススメする音楽を随時更新中🆕

時代の機微に反応し、新しい選択肢を提示してくれるアーティストを紹介するプレイリスト「NiEW Best Music」。

有名無名やジャンル、国境を問わず、NiEW編集部がオススメする音楽を随時更新しています。

EVENTS

『シカゴ・ハウス大全』が8月刊行、500枚以上の作品レビューや座談会を収録 👇👇来日公演まとめは「#来日」に👇👇 音楽フェスや芸術祭、映画祭は「#フェス情報」から👇 Wet Legの来日ツアーが2026年2月に決定、2ndアルバムを引っ提げて東名阪