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物語の元となった、監督が体験した恐怖体験
ちなみに、本作の物語の原点は、監督コンビがティーンエイジャーの時に短編映画のロケ地を探していたときの実体験にあるという。優しい老夫婦が暮らす家を訪れた際、短編映画の内容が「隕石が衝突して地球上のあらゆる生命が絶滅するという話」だと説明すると、老夫婦は紅茶をすすりながら相槌を打ち「隕石が来るのは知ってる。2〜3ヵ月後にやって来て人類を全滅させる」と言ったため、会話に不穏な雰囲気が忍び寄り、家に閉じ込められたような感覚を覚えたのだそうだ(プレス資料より)。
また、主人公のパクストンとバーンズは、脚本のリサーチ中に出会った宣教師がモデルだという。そのモデルの人物は「表層的な純真さを感じる瞬間があった」一方で、「実際は聡明でクール」「宗教や社会、文化に対する考え方は大胆不敵」だったそうで、その「表裏」をキャラクターに取り入れることで、「リードが彼女たちを過小評価する」重要な要素につなげられたようだ(プレス資料より)。本作は荒唐無稽ともいえる設定が土台にあるフィクションだが、リアリティーを感じるのは実際の人物や出来事を参考にしたためでもあるのだろう。
