グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
3月27日は、芸人で映画系YouTuberの沖田遊戯さんからの紹介で、俳優業の傍ら、YouTubeでも活動している九十九黄助さんが登場。俳優を志すきっかけとなった出来事のほか、ホラー映画の楽しみ方についても伺いました。
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文化祭で演じた死体役をきっかけに、本格的に演技に興味を持った
Celeina(MC):九十九さんは、俳優として映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』、ドラマ『つづ井さん』、さらに『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの阪元裕吾監督が、漫画家の石黒正数さんの青春コミックを実写映画化した最新作『ネムルバカ』にも出演されています。
タカノ(MC):話題作への出演が続いていますね。
Celeina:そもそも俳優を志したきっかけを教えていただけますか?
九十九:中学の文化祭での劇がきっかけでした。演劇が楽しくて続けていたのですが、高校の文化祭で演じたのが「死体役」だったんです。これがあまりにもつまらなく、悔しさから本格的に演技に興味を持つようになりました。現在の活動とは直接の関係はありませんが、原点をたどるとその頃に行き着きます。挫折を繰り返しながら、現在も試行錯誤を続けています。
タカノ:文化祭での劇が大きなきっかけになったのですね。
Celeina:その時の役柄は何だったのでしょうか?
九十九:戦争で亡くなった子供の役でした。零戦の攻撃で体が粉々になり、ポケットから自分の目玉が転がり出るというシーンがありました。
タカノ:なかなか衝撃的な役柄ですね。
九十九:劇自体はコミカルな内容で、自分の目玉をビー玉と間違えてしまうといったユーモラスな要素もありました。
タカノ:現在は生きている役を演じることが多いですね(笑)。
九十九:今でも時々、亡くなる役を演じることもあります(笑)。それも含めて演技は楽しいです。
タカノ:俳優業のほか、YouTubeチャンネルでも活躍されていますね。YouTubeチャンネル『きすけ劇場』は、現在登録者数60万人以上です。
Celeina:もともとは、かいばしらさんだったんですよね?
九十九:はい。YouTubeチャンネルも『劇団かいばしら』として運営していました。
タカノ:「かいばしら」から「九十九黄助」に改名された理由は何でしょうか?
九十九:やはり人名の方が覚えてもらいやすいと思ったからです。「かいばしら」は食べ物の名称でもあるため、個人名として主張しづらい部分がありましたし、権利の問題なども考慮して、改名を決めました。改名後も読みづらい名前になってしまったかなとも思っています。
タカノ:「九十九」と書いて「つくも」さんですね。
九十九:はい、そうです。
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ホラー映画は安全な場所で恐怖を体験できることが魅力
タカノ:YouTubeでは映画の紹介をされていますが、特にホラー作品が多いですね。ホラーが特にお好きなのでしょうか?
九十九:怖いもの見たさでホラー作品に惹かれてしまいます。怖いものへの興味が強いのですが、危険が伴う可能性があるので、心霊スポットには絶対に行きたくないんです。ホラー映画は安全な環境で恐怖を体験できるので、よく見ていますね。
Celeina:私はホラーが大の苦手なんですよ。
九十九:素養はあると思いますよ。
Celeina:そう思われる理由は何でしょうか?
九十九:先ほど少しお話しをしたのですが、『ミッドサマー』はご覧になれるとのことですよね。
Celeina:『ミッドサマー』は大丈夫でした。
九十九:ぜひ『マリグナント』を見てみてください。ジェームズ・ワン監督の作品で、彼は『ソウ』や『アクアマン』、『ワイルド・スピード』なども手掛けています。映画監督としても面白い作品を撮られていて、そんな監督が作るホラー映画の『マリグナント』は、ホラー映画の枠に収まらないトリッキーなストーリーの面白さがあります。何も調べずに一度見てほしいですね。
Celeina:ポスターを見ると、かなり不気味な雰囲気ですが……。
九十九:映画を見た後にポスターを見ると、その意味が分かると思います。事前情報なしで見るのがおすすめです。
タカノ:『ミッドサマー』を見られる人なら問題なく見られますか?
九十九:大丈夫だと思います。
Celeina:私は突然の幽霊の出現や、扉が急に閉まるような演出が苦手なのですが、大丈夫でしょうか?
九十九:『マリグナント』は単純なお化け映画とは異なります。ぜひ見て確かめてみてください。
Celeina:挑戦した際はご報告しますね。
九十九:ホラー映画としては10段階中6くらいの怖さなので、ちょうどいいと思います。
タカノ:初心者向けのホラー映画はありますか?
九十九:日本の低予算ホラー映画『恐怖の森』は、キャッチーで面白いです。巨大な生首が襲ってくるというユニークな設定があります。
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ホラー映画を楽しむポイントは深く考えずに見ること
Celeina:ホラー映画を見た先に得られるものとは何でしょうか?
九十九:ホラー映画にはさまざまなメッセージが込められていますが、まずはあまり深く考えずに見ることが大切です。お化け屋敷に行って茶化すぐらい感覚で、純粋にスリルを楽しんでみてください。見ていると、脳がざわつく感じが快感に変わっていくんです。それを楽しんでいただけたらいいなと思います。そうすると、自然と作品の奥深さにも興味が湧いてくると思うので。
タカノ:バンジージャンプを楽しむような感覚ですかね。新しい視点を貰いました。
Celeina:そしてYouTubeの方にもレビューなど載せていらっしゃるんですよね?
九十九:好き勝手に喋っております。
Celeina:ぜひチェックしてもらえればと思います。「FIST BUMP」、今日は俳優業の傍ら、YouTubeでも活動する九十九黄助さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann