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NEWS EVENT SPECIAL SERIES

「羊齧協会」の菊池一弘は、宗教を問わず食べられる羊肉の魅力を3つの活動で伝える

2025.1.12

#OTHER

グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。

12月18日は、「東京ディープチャイナ研究会」代表の中村正人さんからの紹介で、「羊齧協会」の菊池一弘さんが登場。「羊齧協会」を設立した経緯や「羊フェスタ」を始めとする羊肉の美味しさを発信する活動内容、最近は食材としても注目されている羊肉の魅力についても伺いました。

東京では羊肉をあまり食べないことを知り、魅力を広める活動を始めた

タカノ(MC):「羊齧(ひつじかじり)協会」という協会名がパワーワードですよね。

大島(MC):コピーライティングのセンスが冴え渡っているんですよ。

菊池:私がつけたらしいですが、酔っ払ったときに言って決まったらしくて、なぜこういう名前をつけたのか、誰も覚えていないんです。

大島:羊肉って歯ごたえのあるイメージがあるので、他のお肉と違って「齧り」というワードが口の中に再現される素敵な名前だなと思いました。

菊池:ありがとうございます。

タカノ:お酒を飲まれているときに思いついたネーミングということは、立ち上げのきっかけはお酒の席だったんですか?

菊池:そうですね。岩手県の遠野という町が父方の出身なんですが、普通に羊を食べるんですよ。その後北京に4年住んでいましたが、そこでも羊を普通に食べるんです。それで東京に出てきたときに、スーパーに羊が売ってないなと思って東京出身の友達に聞いたら、あんな硬くて臭いものは東京の人は食べないからと言われて。そこで「え?」と思ったのが、設立の遠因になっています。

大島:食べるのが当たり前だったっていうところからですか?

菊池:そうです。22歳ぐらいまでどこでも売っている肉だと思って生きていたので。

大島:僕は東京生まれ東京育ちなので、その環境がちょっとうらやましいなと思ってしまいます。

会員数3000人超えの「羊齧協会」の3つの活動

タカノ:ラム肉は特別なものという感じがありますよね。

大島:観光に行ったときに食べるご馳走というイメージがあります。この活動自体は具体的にはどんな活動をされているんですか?

菊池:3つの活動がありまして、1つ目は月1でレストランイベントを開催して、羊肉の美味しさを一般の人に伝えています。2つ目は毎年11月の第1週の週末に、『羊フェスタ』という消費者主導で行う羊好きの食フェスをやっています。3つ目は、こういう団体をやっているとお問い合わせとかをいただくので、できるだけ羊に対する正しい情報を伝える啓発活動をしています。意外と会員数が3000人ちょっといまして。

タカノ:そんなにいるんですか!

菊池:そうなんです。びっくりされるんですけど、協会って言っても1人なんだろうなと思われているので。

タカノ:例えば「東京ディープチャイナ研究会」はFacebookでグループを作られていますが、「羊齧協会」はどういう形式なんですか?

菊池:基本的にイベントですね。大体50人から80人ぐらいが集まるイベントを月1でやっていまして、所属されている方はそこに来ます。年に1回の『羊フェスタ』は、大体2日で3万人から5万人集まるので、そこで久しぶりに顔を合わせたりもします。FacebookだったりXだったりでコミュニケーションは取れるんですが、リアルとWEBの融合みたいな形で進めています。

大島:思っていたよりも大規模なんですね。

タカノ:菊池さん、本業は他にあるんですよね?

菊池:そうですね。

タカノ:もう趣味の範囲を超えていますよね。

菊池:そうなんです。ちょっと悩みですね(笑)。

大島:ご自身の活動の規模としては、時間にすると割合はどれくらいなんですか?

菊池:時間にすると羊の方が大体2、3割なんですけれど、取引先から「羊の人だ!」と言われたりして、そこから全ての話が羊に引っ張られることがありますね。ありがたいことなんですが。

羊肉は宗教を問わず食べることができる

大島:村上春樹の小説に出てくる羊男のようですね(笑)。いろんなお肉がある中で、羊肉に魅せられている部分というのがあるんですか?

菊池:そうですね。まずは美味しいというところは当たり前として、羊肉って宗教を問わずどんな民族でも食べられるんです。いろんな国のご馳走肉って羊の場合が多いんですよ。

タカノ:なるほど、豚肉や牛肉は縛りがありますもんね。

菊池:そうなんです。羊に注目して見ていると、いろいろな民族のご馳走料理を覗いていける部分もあって、追っていくと意外と楽しいんですよ。

タカノ:そういった文化的背景から見ていくとさらに説得力がありますね。

大島:客観的に、グローバルコミュニケーションツールとしても優秀ってことですよね。

菊池:そうですね。インバウンドとか言われるようになっていますけど、オーストラリア産を始め、100%ハラルで輸入されているお肉が多いので、ますます注目されていくんじゃないのかな、と感じています。

タカノ:番組のスタッフさんがラムが大好きらしく、どうしても聞いてほしいという質問がいくつかあるんです。まず、都内で羊肉を味わうとしたらどこですか?

菊池:いっぱいあるんですが、最近でいうと3日前に虎ノ門でオープンした「ヒツジパブリック」というお店がすごく美味しかったですね。あとは中華なんですが、神田に「味坊」というお店がありまして、大体うちの協会に所属している人は絶対行っているというぐらい羊推しの店ですね。あとは、北海道に「大黒屋」と「だるま」という、すごく有名なジンギスカン屋さんがあるんですが、今年関東に上陸したんですよ。

大島:都内でも結構羊にアクセスしやすくなっている流れがあるんですか?

菊池:そうですね。

「食材」として注目され始めている羊肉

大島:クックパッドが出している「食トレンド予測2025」に羊肉が入っているそうなんですが、ここまで羊肉が浸透してきた背景は、菊池さんご自身の活動が実を結んだということなんでしょうか?

菊池:羊好きの人って少数ながらずっと昔からいまして、いろいろな人の活動がじわじわと実を結んだ形ですね。何か大きな要因によるブームではなくて、消費者の人が食べだして、グローバル化でいろいろな民族料理のお店ができて、羊肉を食べる人が増えて、注目が集まるとメディアが取り上げて、それをまた消費者の方が見ていって、というのを繰り返して注目を浴びるようになっていくんです。料理というより、羊肉という食材が注目され始めている珍しいパターンなので、そのあたりも含めて面白いですね。

大島:テレビで取り上げられているものだと、数年前ぐらいから、とにかく肌にいいというアプローチの紹介が多いと思いますが、羊ファンとしてはいかがですか?

菊池:それは一部だけなんですよ。サプリメントみたいに、味とかは抜きにして「健康に良い」というところが取り上げられすぎているなと思いますね。

大島:やっぱり「美味しい」で食べた方がいいですか?

菊池:そうですね。食べ物なので、「美味しい」で食べていただければと思います。

タカノ:まだまだ質問は沢山あるんですが、時間が差し迫ってきてしまいました。さて「FIST BUMP」、グータッチで繋ぐ友達の輪ということで、お友達を紹介してもらっています。どんなお友達をご紹介くださいますか?

菊池:料理家の今井真実さんです。私はオーストラリアのラム肉のPR大使で「ラムバサダー」というのをやっているのですが、今井さんはビーフの方の「オージー・ビーフ・マイト」の日本代表に選ばれているんです。文章が上手で、レシピがめちゃくちゃ分かりやすくて、美味しいご飯作る方なので、ご紹介したいなと思います。

タカノ:明日もお腹が空きそうですね。

大島:「FIST BUMP」、今日は「羊齧協会」の菊池一弘さんをお迎えしました。ありがとうございました。

GRAND MARQUEE

J-WAVE (81.3FM) Mon-Thu 16:00 – 18:50
ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann

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