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より深く音楽を聴いてもらうために、音楽に付随する様々なものを広げていく
タカノ:そう考えると、本当に江森さんの仕事の幅はとても広いですよね。
江森:代理店出身だからというのもあるかもしれませんね。そのタイミングで、はっとりが作った『あこがれ』という音源を再録し、ショートムービーを作成し、リリー・フランキーさんにはっとりのお父さん役をやっていただいたりとか、音楽に付随する様々なものを広げていきました。ブランディングや、より音楽を深く聴いてもらうことに繋げるのが、得意というか好きかもしれないですね。
タカノ:色々な角度からアーティストの魅力を幅広く伝える役割ということですね。
Celeina:最近のお仕事で言いますと、『GRAND MARQUEE』で新曲を初オンエアした、シンガーソングライターのサカキナオさんともご関係があるそうなんです。
江森:その節は大変お世話になりました。
タカノ:とてもいい曲で興奮しましたよね。
江森:興奮されたというのをプロモーターの方から聞いて、嬉しかったんです。僕はこの番組で解禁したいって言い張って、プロモーションしてほしいというのをずっと言い続けていました。サカキナオが初代グランプリをとった『Catching Wave Audition 2024』というプロジェクトも、スタジオ&ライブという、NTTドコモさんと吉本興業さんが立ち上げた会社の担当の方から、eggmanと一緒に1つレーベルを作りたいというお話をいただいたのがきっかけなんです。それで、「Scrum Wave Music」というレーベルを立ち上げて、今年の1月にオーディションを行って、やっとその第1弾アーティストが先月リリースしました。
Celeina:そのオーディションの中心人物だってことですよね。
江森:旗を振って、チーム作りさせて頂いているという形ですね。
タカノ:新人アーティストをたくさん見られていると思うんですが、江森さんがアーティストの音楽を聴く時や、ライブを見る時に何かポイントにしていることはありますか?
江森:バンドかソロかによって全然違ってくるんですが、シンプルにオリジナリティがあるか、というところはもちろん当たり前だし、そこのオリジナリティというのは楽曲なのか、歌詞の世界観なのか、というところはまず見ます。あとは自分自身の趣味嗜好も表れてきちゃうと思うのですが、そういう意味で言うと、僕が主催している「TALTO」は、和メロや、歌心があるロックバンドが多いと言われますね。
逆に新しく行なっている「Scrum Wave Music」では、ロックバンドじゃないアーティストとか、「TALTO」ではやれないようなアーティストの楽曲を積極的にリリースしていきたいなと思って、一緒にやっています。
タカノ:人と同じことをやっていても難しいと思うし、いかにオリジナリティを出していくかというのは大事ですよね。