グータッチでつなぐ友達の輪! ラジオ番組『GRAND MARQUEE』のコーナー「FIST BUMP」は、東京で生きる、東京を楽しむ人たちがリレー形式で登場します。
10月8日は、「企画探偵事務所デウス」の見習い探偵、ウォーリーさんからの紹介で、一般社団法人「ビーラインドプロジェクト」の代表、浅見幸佑さんが登場。ビーラインドプロジェクトを始めた経緯や、ボードゲーム『グラマ』の楽しみ方などについて伺いました。
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視覚障害のある人も一緒にエンタメを楽しめるように立ち上げられた「ビーラインドプロジェクト」
タカノ(MC):浅見さんは、学生でありながらも、一般社団法人「ビーラインドプロジェクト」を立ち上げいらっしゃるんですよね。
Celeina(MC):ビーラインドプロジェクトは、「見ても見なくても見えなくても楽しめるを増やして、一緒にもっとワクワクする世界」を目指す団体ということで、このプロジェクトを立ち上げられた経緯から教えてください。
浅見:2つあります。1つは、2年半ほど前にプロジェクトを立ち上げた際に、大学で福祉の授業を履修していたということ。もう1つは、今回ご紹介いただいたウォーリーさんに、個人的にインターンとしてご一緒させていただいていた時期があって、その時にエンターテイメントの可能性を感じつつも、視覚障害がある人がエンターテイメントに触れる際の課題も同時に感じていたのがきっかけです。こういった思いがあって仲間と一緒に始めました。
Celeina:具体的にはどんな活動をされているんでしょうか?
浅見:主に3つあります。一緒に楽しめるモノを増やすという開発事業と、それらを活用して場を作るイベント事業。あとは、モノを活用しながら、「見ても見なくても見えなくても楽しめるっていいよね」というような理念に共感していただける人を増やす研修事業を展開しています。
タカノ:なるほど。エンターテイメントの力を借りて、面白く楽しく社会について知っていくのは大事なことですよね。
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目が見える人も見えない人も一緒に楽しめるボードゲーム『グラマ』
Celeina:見ても見なくても見えなくても楽しめるボードゲーム『グラマ』を発売されたということですが、これはどんなボードゲームなんでしょうか?
浅見:重さをテーマにしたコミュニケーションゲームで、4人で行う協力型のボードゲームです。実は今回持ってきておりまして、簡単に2人版でこの後やってみてもいいでしょうか。
Celeina:ぜひやりましょう!
浅見:ルールを簡単にお伝えすると、コミュニケーションを取りながら、重さを合わせていくんです。主に使うものが3つあって、十字型の天秤が1つと、巾着袋が4つ、その中に入れる重りが大体100個くらいあります。
Celeina:手のひらサイズの巾着袋に色々入っていますね。
浅見:重りがざっくり3種類ありまして、様々な大きさの石と、プラスチックの小さいキューブ型のアクリルと、大きくて軽いヒノキがあります。体積と重さが比例していない、というのがミソです。机の上に道具を出しますね。
タカノ:十字型の、これは天秤ですか?
浅見:そうです。天秤は十字型のプロペラみたいな形で、端に丸いお皿が付いている形状になっています。その下にプリン型の土台があって、どこかに重りを乗せると簡単にバランスが崩れてしまうんです。今持っていただいている巾着袋は、見た目だけでは重さがわからないようになっているので、お互いが持っている巾着袋に触らずに、コミュニケーションを取りながら同じ重さに合わせていって、最後にこの天秤に乗せて釣り合ったら成功、崩れてしまったら失敗というゲームです。

Celeina:乗せる前にちゃんとコミュニケーションを取って、相手の言っていることを読み取りながら理解して、最後に袋を天秤に乗せて、答え合わせをしていくゲームなんですね。
浅見:おっしゃる通りです。早速やっていこうと思うんですけど、時間の都合上、2人でやっていただくのと、今回は、基本ルールではなく発展ルールでやっていこうと思っています。
Celeina:やっていきましょう。
浅見:主にステップが3つあります。「1. 全員が持っている袋の重さを表現するステップ」「2. 誰かを基準に重さを合わせていくステップ」「3. みんなで天秤に乗せるステップ」があります。基本ルールと発展ルールだと、重さを表現するステップに違いがあるんです。基本ルールでは、特定の場所をテーマに合わせて重さを表現するんですね。例えば「コンビニ」というテーマだったら、コンビニにあるおにぎり1個分の重さとか。
Celeina:「コンビニ」が縛りになるわけですね。
浅見:そうなんです。基本ルールだと物の重さで表現するんですけど、今回やっていく発展ルールでは、感情や感覚で重さを表現します。例えば、「何かをやる時の面倒くささの度合い」とか「マジで?ヤバさの度合い」とか「緊張感の度合い」みたいなテーマがあります。「緊張感の度合い」がテーマだったら、すごく重たい袋を持っている時は、すごく緊張するエピソードで自分の重さを表現するんです。例えば僕だったら、今回J-WAVEさんのラジオに出演するのは初めてで、結構緊張しているので、「このラジオに出る緊張感」みたいに表現します。
タカノ:なるほど。主観であるからこその難しさと面白さがあるということですね。
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番組MC2人が実際に『グラマ』を体験
浅見:まさにおっしゃる通りです。せっかくなので、テーマが書かれたカードを引いてお題を決めていきましょう。
Celeina:カードを引きました。「マジで?ヤバさの度合い」と書いてあります。
浅見:さっき紹介したうちの1つですね。では、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも、持っている袋がすごく重たかったら、めっちゃヤバかったエピソード、軽かったら、ちょっとヤバかったエピソードを言って、重さを表現してもらいます。
Celeina:例も書いてありますね。例えば、軽いヤバさは「自販機で100円を見つけた時くらい」。重いヤバさだと、「宝くじで2等が当たった時ぐらい」だそうです。
タカノ:1等じゃないんだね(笑)。
Celeina:リアリティがありますね。これは瞬発力も必要だよね。意外と生放送向けのゲームな気がします。
浅見:即興が大事ですね。早速お2人に袋を持っていただいていますが、重さは見た目だけではほとんど同じに見えますね。ではまず、袋の重さをヤバさの度合いで表現していただければと思います。
Celeina:「新作のチョコパイのうまさがヤバい」。これでどうでしょう。
浅見:なるほど! 僕はお菓子が好きじゃないので、僕の場合だったら新作のチョコパイはあまりヤバくないんですよ。Celeinaさんはお菓子がお好きですか?
Celeina:好きですね。ちょっと待って、私が想像したよりもこの袋は軽いのか……?
浅見:例えば、「2口目を食べる時のヤバさ」みたいに細かく調整するのもいいですよ。
Celeina:ちょっとタカノさんの話を聞いてから調整しよう。
タカノ:僕の番ですね。「すごくお気に入りのTシャツを着ていったら、ADとモロ被りだった時のヤバさ」でどうでしょう。
Celeina:難しいですね(笑)。たまたま被ったと考えたらヤバいですよね。
タカノ:ミラクルの意味でヤバいという側面もありますし、「被っちゃった」という凹みもありますね。でも、致命傷ではないみたいな。
浅見:イメージしているのは結構レアなシャツなんですか?
タカノ:レアなシャツですね。
浅見:普段だったら絶対被らないだろう、みたいな?
タカノ:そんなイメージですね。
Celeina:結構ヤバいですね。新作のチョコパイよりも重い気がする。