10月7日(火)から全国5都市で上演される『エノケン』のメインビジュアルと全キャストが公開された。
同作は喜劇俳優・榎本健一の波瀾万丈な人生を描いた音楽劇で、又吉直樹が新作戯曲として書き下ろした。東京・浅草の小さなレビュー劇団「カジノ・フォーリー」の舞台に立ったことで一躍注目を浴びた榎本健一は、わずか数年で座員150名、オーケストラ25名を擁する日本一大きな劇団「ピエル・ブリヤント(エノケン一座)」の座長となり、第二次世界大戦前後に数々の舞台や映画などを通じて国民的な人気者として活躍。晩年は病魔に襲われながらも不自由な身体で舞台に立ち、後進の育成にも尽力した。人生のすべてを喜劇に捧げ「日本の喜劇王」と謳われたエノケンの生涯を、彼を支えた人々と共に描く。
すでに榎本健一役を市村正親、エノケンの前妻・花島喜世子と後妻・榎本よしゑの2役を松雪泰子、息子・榎本鍈一役を本田響矢が演じることが発表されていたが、今回新たに劇作家・菊谷榮役を豊原功補が務めるほか、小松利昌、斉藤淳、三上市朗が出演することが明らかになり、全キャストが公開された。
音楽劇『エノケン』は10月7日(火)〜26日(日)に東京・日比谷のシアタークリエにて上演後、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、佐賀・鳥栖市民文化会館、愛知・名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)、埼玉・川越のウェスタ川越を巡回する。チケットは7月8日(火)より順次発売される。
キャスト / スタッフ コメント
<市村正親(榎本健一 役)>
エノケンという喜劇俳優は、私生活における生き方は非常にストイックでまじめで神経質で「本当にこの人が喜劇やるのかな」と思うような感じの人だったそうです。彼の人間的な魅力を又吉くんが脚本にして、僕らが演じる。こういう喜劇王がいたんだなということをしっかりとお見せでできればいいなと思っています。
僕は昔「笑わせよう」と意識して演じていましたが、今は「笑ってもらえる」ように、真剣に生きる芝居をしてみたいと思っています。エノケンと彼にまつわるいろんな物語をお客様に楽しんでいただくことはもちろんですが、大正の終わりから昭和の初期にかけて、僕の親父とおふくろが生きていたころのにおいを感じてもらえるような舞台を作れたらいいなと。
今までとはちょっと違った新しい舞台をお届けできると感じています。お楽しみに。
<松雪泰子(花島喜世子・榎本よしゑ 役)>
音楽劇『エノケン』に出演させて頂くことになりました。
私はエノケンさんを支える二人の妻、前妻の花島喜世子さんと後妻の榎本よしゑさんを演じます。舞台で二人の女性を一人で演じるのは初めての経験で、性質が異なる二人の女性、それぞれの視点から彼をどう見つめ、支えていたのか深く分析してるところです。
又吉さんの脚本作品への参加、そして演出のシライさんとも初めてご一緒するので、新たな挑戦となります。また市村さんいう大先輩と共にエノケンさんの世界を舞台で立ち上げることが楽しみです。
喜劇にはあまり縁がなかったのですが、喜劇人としてのエノケンさんの苦悩や生きる力を感じてもらえる作品になると思います。
皆様に楽しんで頂けますよう、懸命に務めたいと思っております。是非劇場でご覧ください。
<本田響矢(榎本鍈一 役)>
7年ぶりに舞台に立たせていただく機会をいただき、緊張と同時にワクワクした気持ちでいっぱいです。そして市村さん、松雪さんと共演させて頂けることをとても嬉しく思っています。
僕が演じるエノケンの息子、榎本鍈一は病弱だったそうですが、頂いた資料からは落ち着いていて礼儀正しいという印象を持っています。又吉さんがどのように鍈一を描いてくださるのか、とても楽しみです。
最近は映像作品に出演させていただく機会が多かったので、舞台で、お客様の目の前でお芝居をできることが一番の楽しみです。とても面白い作品になると思いますので、是非皆さん劇場にお越しください。お待ちしています!
<豊原功補(菊谷榮 役)>
エノケンさんを題材にした作品で、又吉さんが脚本を書いて、シライさんが演出をする。
市村さんとの共演は久しぶりですし、松雪さんは素敵な女優さんなので、本当に面白い作品になるんじゃないかなと僕自身も期待しています。まずは脚本を読むことが楽しみです。
菊谷榮は絵もうまくて、エノケンの劇団では座付き作家としても能力を発揮し、最後には戦争で死んでしまう。菊谷という人間の奥深さを感じていただけたらいいなと思っています。
みなさん是非期待して劇場へお越しください。
<又吉直樹(作)>
「昭和の喜劇王」と呼ばれた榎本健一。
その名にふさわしく、彼は戦前から戦後にかけて、多くの人々を笑いで楽しませてきました。現在でも、映像を通じてエノケンの軽妙でリズミカルな芝居に触れることができ、書籍を通じて彼の言葉や哲学を感じ取ることができます。 しかし、ただその記録をなぞるだけではなく、彼の生き様や表現の本質に改めて光を当てることで、時代を超えた普遍的な魅力をより鮮明に描き出せるのではないかと考えています。
今回の舞台では、大先輩である彼の笑いそのものだけでなく、彼の人生からも目を逸らさず、観る人々にエノケンの息吹をお届けしたいと思っています。
<シライケイタ(演出)>
戦前から戦後を駆け抜けた不世出のエンターティナーであるエノケンを、現代日本演劇界が誇る稀代のエンターティナー市村正親さんが演じるというこの企画は、演劇界の大事件です。
更に、現代文学界とお笑い界を牽引する又吉さんが脚本を担当されると聞けば、演劇ファンならずとも垂涎ものの本企画でございます。
エノケンと市村さんの人生が重なる時、この作品の伝説が始まります。
この作品に関われる幸福と重圧を目いっぱい感じながら、これまでの演劇人生全てをかけて、閉塞感漂う現代日本に痛快な風穴を開けたいと思っております。
どうか、伝説を目撃しに来てください。
音楽劇『エノケン』

<キャスト>
市村正親:榎本健一 (エノケン)
松雪泰子:花島喜世子・榎本よしゑ (妻2役)
本田響矢:榎本鍈一 (息子)
小松利昌
斉藤 淳
三上市朗
豊原功補:菊谷榮(劇作家)
<スタッフ>
作:又吉直樹
演出:シライケイタ
音楽監督:和田俊輔
美術:伊藤雅子
照明:佐々木真貴子
音響:戸田雄樹
衣裳:中原幸子
ヘアメイク:宮内宏明
稽古ピアノ:久田菜美
演出助手:斎藤歩
舞台監督:幸光順平/鈴木拓
題材監修:原 健太郎
製作:ホリプロ/東宝
<東京公演>
期間:2025年10月7日(火)〜10月26日(日)
会場:シアタークリエ
製作:ホリプロ/東宝
公演詳細>>https://horipro-stage.jp/stage/enoken2025/
<大阪公演>
期間:2025年11月1日(土)~11月9日(日)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
主催:キョードーエンタテインメント
お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(12:00~17:00、土日祝休み)
https://kyodo-osaka.co.jp/search/detail/10320
<佐賀公演>
期間:2025年11月15日(土)~16日(日)
会場:鳥栖市民文化会館 大ホール
主催:インプレサリオ/鳥栖市/鳥栖市文化事業協会
後援:鳥栖市教育委員会
お問い合わせ:Eーmail:info@impresario-ent.co.jp(TEL:092-600-9238/平日11:00~15:00)
https://www.impresario-ent.co.jp/
<愛知公演>
期間:2025年11月22日(土)~24日(月・祝)
会場:名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)
主催:中京テレビクリエイション
お問い合わせ:中京テレビクリエイション TEL 052-588-4477 (平日11:00~17:00 / 土・日・祝休業)
https://cte.jp/event/enoken2025/
<川越公演>
期間:2025年11月28日(金)~30日(日)
会場:ウェスタ川越 大ホール
主催:指定管理者NeCST
お問い合わせ:ウェスタ川越 TEL:049-249-3777(9:00~19:00 点検日等の休館日を除く)
https://www.westa-kawagoe.jp
<チケット料金>
全席指定:12,800円
Yシート:2,000円[7月28日~8月3日販売](税込)
<ホリプロステージチケット販売スケジュール>
【抽選先行】
7月8日(火)11:00~7月12日(土)23:59
【先着先行】
ホリプロステージゴールド会員:7月20日(日)11:00〜7月24日(木)23:59
ホリプロステージレギュラー会員:7月20日(日)12:00~7月24日(木)23:59
【一般発売】
7月26日(土)11:00〜
【Yシート】
7月28日(月)17:00~8月3日(日)23:59
チケット販売詳細は下記ご確認ください。
https://horipro-stage.jp/news/enoken2025_ticket/